金沢・加賀温泉2泊3日モデルプラン|王道と名湯をめぐる北陸旅
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目次8項目
金沢2泊のうち1泊を加賀温泉郷へ動かす2泊3日。車は使いません。金沢駅から加賀温泉駅までは北陸新幹線で最速16分、温泉郷の中は加賀周遊バスで回ります。入場料と外湯を全部払ってもこの額に収まるのは、金沢側の見どころの多くが無料だからです。
旅程表
DAY 1金沢は駅から歩いてつなげる範囲だけで足りる
動線の意図: 初日は駅の北東側だけを使う。近江町市場・ひがし茶屋街・主計町は歩いて一本につながるので、バスは往復の2回で済む。
金沢の観光地は駅を中心に東と南へ散らばっています。初日にその全部を回ろうとすると、バスで同じ道を何度も往復することになります。東側の3か所は歩いてつながるので、こちらだけを初日に固めて、兼六園と美術館がある南側は2日目の午前に回すほうが乗車回数が減ります。
午前: 1日乗車券は駅で買っておく
金沢駅に着いたら、東口(兼六園口)に出ます。正面に立っているのが鼓門で、高さは13.7メートル。能楽の鼓をかたどった門ですが、鉄骨を1本も使わない集成材の木造です。背後のもてなしドームに使われているガラスは3019枚で、正方形のものが1枚もありません。

見どころ: 雨と雪が多い土地で「駅に降り立った人に傘を差し出す」という発想から作られたドームです。門とドームは別々に見ると普通の構造物ですが、ドームの下から門を見上げる位置に立つと二つが重なります。
実用tip: 門の写真を撮るより先に、北陸鉄道のチケットセンター(金沢駅西口)か東口案内所で「金沢市内1日フリー乗車券」を買っておいてください。大人800円・小児400円で、城下まち金沢周遊バスと市内指定エリアの路線バス、金沢ふらっとバスが乗り放題になります。バスの車内では販売していません。
- 高さ
- 13.7 メートル(鼓門)
- 1日乗車券
- 大人 800 円・小児 400 円(車内販売なし)
- 公式
- 北陸鉄道 ↗
この乗車券は、提示するだけで割引になる施設がいくつもあります。ひがし茶屋街の「志摩」が50円引き、「懐華樓」が100円引き、安江金箔工芸館が310円から260円に。3回乗れば元が取れる計算ですが、この行程なら初日だけで乗車は3回を超えます。

見どころ: 藩政時代から約300年、約170店が狭い小路を挟んで並びます。金沢駅からは徒歩15分。値札を見て歩くだけでも面白い場所で、「金沢港」「能登産」と書かれた札と、鳥取や北海道から来た魚の札が同じ台に並んでいます。地物だけが売られている市場ではありません。
実用tip: 通路が狭いので、スーツケースを引いて入ると自分も周りも動けなくなります。宿か金沢駅のロッカーに置いてから来てください。市場のそばの北鉄バスサービスセンター武蔵エムザ店(10:00〜19:00)でも1日フリー乗車券を買えるので、駅で買いそびれたときの保険になります。
- 最寄り
- 金沢駅から徒歩15分
- 入場
- 0 円(飲食・買い物は店ごと)
- 店舗数
- 約 170 店
- 公式
- 近江町市場 ↗
午後: 茶屋街は2つとも回って、性格の違いを見る
近江町市場から浅野川を渡ると、ひがし茶屋街です。周遊バスなら「橋場町」で降ります。歩くと市場から15分ほど。

見どころ: 国の重要伝統的建造物群保存地区で、金沢に3つある茶屋街のうち最も規模が大きい場所です。散策そのものは無料。メインの通りは観光客で埋まりますが、一本裏の脇道に入ると町家の向かいに電器店や自転車が出ていて、いまも人が住んで働いている街だと分かります。
実用tip: 建物の内部まで見たいなら、お茶屋建築の「志摩」(国指定重要文化財)と「懐華樓」が有料で公開されています。1日フリー乗車券を提示すると志摩が50円引き、懐華樓が100円引き。懐華樓は10:00〜17:00で不定休なので、行く日が決まっているなら先に営業日を確かめてください。
- 最寄り
- 周遊バス「橋場町」/近江町市場から徒歩15分
- 散策
- 0 円(茶屋建築の内部見学は有料)
- 割引
- 1日フリー乗車券の提示で 志摩50円引き・懐華樓100円引き
見どころ: 浅野川を挟んでひがし茶屋街の向かい側にある、もうひとつの茶屋街です。同じ重要伝統的建造物群保存地区でありながら、通りの幅も人の量も違います。川沿いに出ると建物の裏側が見え、表通りとは別の顔になります。
実用tip: 「あかり坂」「暗がり坂」と名前のついた細い坂道が、川沿いから路地の奥へ抜けています。ひがし茶屋街の写真が人でいっぱいになる時間帯でも、こちらは川沿いに退避できます。橋を1本渡るだけなので、ひがしで混んでいたら先にこちらへ回す判断ができます。
- 最寄り
- ひがし茶屋街から浅野川を渡って徒歩5分
- 散策
- 0 円
夜: 金沢おでんは席の数が少ない
夕食は香林坊・片町へ戻ります。周遊バスで15分ほど。金沢おでんの店はカウンター中心で席数が少なく、予約を受けない店も多い。開店と同時に入るか、時間をずらすかのどちらかになります。海鮮で昼を済ませた日は、鴨と麩を使う治部煮や金沢カレーへ寄せると、夜まで同じ味が続きません。
宿にかかる税は自治体ごとに違います。金沢市は1人1泊の宿泊料金が5,000円未満なら課税なし、5,000円以上20,000円未満で200円、20,000円以上で500円。旅館に泊まる2泊目のほうが高い区分に当たることもあるので、総額を組むときは宿泊税の導入自治体と税額で先に確かめておくと、チェックアウトで驚きません。
DAY 2午前に兼六園、午後に16分で温泉郷へ落ちる
動線の意図: 兼六園・金沢城・21世紀美術館は歩いて隣り合っている。午前から午後の早い時間で片づけて、明るいうちに加賀温泉へ移る。
午前: 320円を2枚買うより、500円を1枚買う

見どころ: 入園料は大人(18歳以上)320円、小人(6〜18歳未満)100円。3月1日から10月15日が7:00〜18:00、10月16日から2月末が8:00〜17:00で、最終入園はどちらも閉園の30分前です。霞ヶ池のほとりに立つ唐崎松と徽軫灯籠は園の東側にまとまっていて、ここだけなら30分で回れます。
実用tip: 有料の開園時間より前に、無料で入れる早朝開園があります。4月1日から8月31日は4:00〜6:45、9月1日から10月15日は5:00〜6:45、11月1日から2月末は6:00〜7:45。ただし入れるのは蓮池門口と随身坂口の2か所だけで、有料開園の15分前までに出る必要があります。65歳以上は公的身分証の提示で入園料が免除されます。
- 入園
- 大人 320 円・小人 100 円
- 開園
- 3/1〜10/15 7:00〜18:00(最終入園17:30)/10/16〜2月末 8:00〜17:00(最終入園16:30)
- 早朝開園
- 無料・蓮池門口と随身坂口のみ
- 公式
- 公式サイト ↗
金沢城公園は兼六園から石川橋を渡ってすぐです。園内を歩くだけなら無料で、河北門・鼠多門・鶴の丸休憩館も入館無料。有料なのは菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓の内部だけで、大人320円、9:00〜16:30(最終入館16:00)、年中無休です。
城の内部まで見るなら共通券のほうが必ず安くなります。窓口で「兼六園共通券」と言えば500円で売ってくれます。団体(有料30名以上)なら400円です。時間がないなら無料区画だけでも十分で、河北門と鼠多門は内部に入れます。
午後: 交流ゾーンは無料、展覧会は月曜に閉まる

見どころ: 円形のガラス建築で、四方に入口があってどの方向からも通り抜けられます。館内は「交流ゾーン」と「展覧会ゾーン」に分かれていて、交流ゾーンは無料・9:00〜22:00。展覧会ゾーンは10:00〜18:00(金・土は20:00まで)で、観覧料は開催中の展覧会によって変わります。
実用tip: 休館日は月曜(休日の場合は直後の平日)。2日目が月曜に当たる行程では、展覧会ゾーンが丸ごと閉まります。交流ゾーンだけなら月曜も9:00から開いているので、予定を動かさずに半分は見られます。料金は展覧会ごとに違うため、会期と額は公式で確かめてから予算に積んでください。
- 交流ゾーン
- 0 円・9:00〜22:00
- 展覧会ゾーン
- 10:00〜18:00(金・土は20:00まで)・料金は展覧会による
- 休館
- 月曜日(休日の場合は直後の平日)・年末年始
- 公式
- 公式サイト ↗
ここから加賀温泉郷へ移ります。金沢駅から加賀温泉駅までは北陸新幹線で最速16分。山代温泉観光協会がアクセスとして案内している経路です。2024年3月の並行在来線移管で、金沢〜大聖寺は在来線がIRいしかわ鉄道になり、この区間に特急は走っていません。「特急で25分」という古い案内を見かけたら、それは移管前の話です。
キャンバスはワンマンバスで、前乗りのときに運賃箱へ500円を入れます。1日デジタルチケットはスマートフォンで買う形で、車内では販売していません。3回乗れば元が取れるので、山代・那谷寺・山中と動く3日目はこちらです。2日目は宿まで1回乗るだけなので、500円を払うほうが安く済みます。
夜: 総湯と古総湯は、値段も入り方も違う

見どころ: 温泉街の中心に外湯が2つ並んでいます。総湯は洗い場のある現代の共同浴場で大人500円。古総湯は明治の共同浴場を復元した建物で大人700円、シャワーも洗い場もなく、湯に浸かるだけの造りです。床と壁は九谷焼のタイル、天井はステンドグラス。両方入るなら共通券1,000円のほうが200円安くなります。
実用tip: どちらも各月の第4水曜は6:00〜12:00が休みで、正午から通常営業に戻ります。この日の午前に外湯を組むと空振りします。営業は6:00〜22:00閉館で、古総湯だけ12月から2月は7:00〜21:00に短くなります。
- 入浴
- 総湯 大人 500 円/古総湯 大人 700 円/共通券 1,000 円
- 営業
- 6:00〜22:00閉館(古総湯の12〜2月は7:00〜21:00)
- 休み
- 各月の第4水曜 6:00〜12:00
- 公式
- 山代温泉観光協会 ↗
宿の夕食までに外湯を1つ入れておくと、この日の温泉が2種類になります。旅館の湯と外湯は泉質は同じでも建物の作りが違い、とくに古総湯は洗い場が無いぶん滞在が短くなります。30分で出るつもりで組むのがちょうどいい。
DAY 3那谷寺は16時に閉まる。先に行く
動線の意図: 拝観の締切が早い那谷寺を午前に置き、日没まで歩ける山中温泉を午後に回す。キャンバスは1日券に切り替える。
午前: 拝観は9時15分から16時まで

見どころ: 拝観料は大人(中学生以上)1,000円、小学生300円、幼児無料。障がい者手帳の提示で500円になります。拝観時間は夏季・冬季とも9:15〜16:00で年中無休。2017年に開創1300年を迎えた寺で、境内の中心にあるのが風化した岩壁「奇岩遊仙境」です。本堂の大悲閣はその岩壁に張りつくように建っています。
実用tip: 閉門が16時なので、午後に回すと1時間半が取れません。キャンバスで移動する前提なら、午前の便で入って午前のうちに出るのが安全です。駐車場は無料で、バス40台・小型車200台。団体割引は30名以上で大人900円、100名以上で800円です。
- 拝観
- 大人(中学生以上) 1,000 円・小学生 300 円・幼児無料
- 時間
- 9:15〜16:00(夏季・冬季とも)
- 休み
- 年中無休
- 公式
- 公式サイト ↗
午後: 川床は4月から11月までしか出ていない
那谷寺からキャンバスで山中温泉へ。温泉街を貫く「ゆげ街道」で昼食をとってから、大聖寺川の渓谷へ降ります。

見どころ: こおろぎ橋から黒谷橋まで1.3キロの遊歩道が整備されています。途中に架かるあやとりはしは長さ94.7メートルの徒歩専用橋で、草月流家元の勅使河原宏が「鶴仙渓を活ける」というコンセプトで設計したS字形の橋です。こおろぎ橋のほうは総檜造りで、いまの橋は2019年10月12日に完成した4代目にあたります。
実用tip: あやとりはしの袂に出る川床は4月から11月までで、12月から3月は席そのものが出ていません。冬に来るなら遊歩道の散策に切り替える前提で組んでください。川沿いの道は土と石で、雨のあとは滑ります。
- 遊歩道
- こおろぎ橋〜黒谷橋 1.3 キロ
- あやとりはし
- 長さ 94.7 メートル・徒歩専用
- 川床
- 4月〜11月(12〜3月は設置なし)
- 公式
- 山中温泉観光協会 ↗
見どころ: 大人500円、中人150円、小人70円。7:00〜22:00で、男湯と女湯が道を挟んで別の建物になっています。渓谷を歩いたあとにそのまま入れる位置にあります。
実用tip: 休みは第2・第4火曜日です。山代の外湯が第4水曜の午前休みなのに対し、こちらは火曜。同じ加賀温泉郷でも休みの日が揃っていないので、外湯を2か所組むなら両方の休業日を並べて確認してください。
- 入浴
- 大人 500 円・中人 150 円・小人 70 円
- 営業
- 7:00〜22:00
- 休み
- 第2・第4火曜日
帰りはキャンバスで加賀温泉駅へ戻ります。1日デジタルチケットを買っているなら、この乗車も含まれます。駅から金沢までは新幹線で16分、そのまま東京方面へ抜けるなら加賀温泉駅で乗り換える必要もありません。
旅程の変更案
雨の日の組み替え
金沢は雨の日数が多い土地です。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、金沢地方気象台の年間降水日数(1mm以上)が177.3日。3日に1日以上は降る計算で、2泊3日ならどこかで当たると考えておくほうが現実的です。月別では1月が23.4日で最も多く、8月が9.3日で最も少ない。
この行程で雨に弱いのは、1日目の茶屋街の石畳と、3日目の鶴仙渓の遊歩道です。どちらも傘で歩けますが、足元が滑ります。屋内へ寄せるなら、1日目は近江町市場のアーケード部分に時間を伸ばし、2日目は21世紀美術館の交流ゾーンを長くとる形になります。那谷寺は屋外ですが、岩壁と苔は雨のほうが色が出ます。
外湯は天候の影響を受けません。むしろ雨で屋外が削れた日は、山代で総湯と古総湯の両方に入る時間が作れます。共通券1,000円が効くのはこういう日です。
便が1時間以上遅れたら
初日が遅れても行程は崩れません。近江町市場とひがし茶屋街と主計町はすべて無料で、閉まる時刻も店ごとです。到着が夕方になったなら、初日は片町で夕食だけにして、翌朝を早めるほうが早い。
崩れるのは3日目です。那谷寺が16時で閉まるので、午前の便を落とすと拝観そのものが入らなくなります。その場合は那谷寺を外して山中温泉に一本化し、鶴仙渓の遊歩道を1.3キロ歩き切る形に変えてください。拝観料2,000円がそのまま浮きます。
2日目の移動が遅れる場合は、加賀温泉駅からのキャンバスの便を確かめてください。周遊バスなので本数が限られ、最終便を落とすとタクシーしか残りません。宿の送迎があるかどうかは、予約のときに聞いておく項目です。
疲れた時の妥協案
削る順番は、主計町茶屋街、那谷寺、金沢城の有料区画です。主計町を落とせば初日の歩きが40分減り、費用は動きません。那谷寺を落とすと2,000円が浮いて3日目の午前が空きます。金沢城の内部を諦めれば、共通券500円を兼六園単体の320円に落とせます。
逆に、歩く距離を減らしたまま中身を保ちたいなら、1日目のバスの使い方を変えるほうが効きます。近江町市場からひがし茶屋街までを歩かずに周遊バスへ替えると、片道15分の徒歩が5分ほどに縮みます。1日フリー乗車券を買っているので、追加の費用はかかりません。
子ども連れの場合は費用の形が変わります。兼六園は小人100円、那谷寺は小学生300円、菊の湯は小人70円。一方でキャンバスは1回250円が人数分そのまま乗るので、移動の多い3日目が効いてきます。
定番のレンタカー移動を外した理由
金沢から加賀温泉郷へ向かう行程は、レンタカーで組まれることが多い場所です。山代・那谷寺・山中は互いに離れていて、鉄道は通っていません。車があれば順番も時間も自由になります。
この行程で使っていないのは、加賀周遊バスが3か所を全部つないでいるからです。キャンバスの販売窓口には山代温泉旅館組合と山中温泉旅館組合の加盟旅館フロント、那谷寺、山代温泉総湯、山中温泉山中座が並んでいます。観光の動線に合わせて路線が引かれているバスで、1日1,300円。2人で2,600円です。同じ日数をレンタカーで動かすと、車両代に加えて高速代とガソリン代と駐車場代が乗ります。
もうひとつの理由は温泉です。外湯に入って宿でも入る日程だと、運転する側はどこかで飲まない判断をすることになります。2泊3日で温泉地を2か所歩くなら、その制約を最初から外しておくほうが行程が素直になります。
一方で、車のほうが確実に勝つ条件もあります。キャンバスの便数では届かない場所へ行きたい場合、荷物が多い場合、そして小さな子ども連れで待ち時間を作りたくない場合です。自分でハンドルを握って回りたいならレンタカーの料金を各社で比べるところから始めてください。※スマートフォン向けのサービスです。パソコンで開くとQRコードの案内が表示されます。
車なしで組む型そのものは、富良野・美瑛をバスツアーで回る2泊3日や札幌・小樽の2泊3日と同じ考え方です。周遊バスが観光の動線に沿って引かれている土地では、車を借りないほうが総額も手間も下がります。
宿泊エリアの選び方
この行程は1泊目を金沢市内、2泊目を加賀温泉郷に置いています。性格がまったく違う2泊なので、選び方の基準も分かれます。
1泊目に求めるのは、夜に歩けることと翌朝の移動の短さです。香林坊・片町は夕食の選択肢がいちばん多く、兼六園までバスで10分ほど。金沢駅周辺は荷物を置いてから動きやすく、新幹線の乗り継ぎも楽ですが、駅ビルが閉まると夜は静かになります。武蔵ヶ辻は近江町市場の目の前で、朝いちに市場へ行きたい人向けです。
2泊目は逆に、外湯までの距離だけで決まります。山代温泉は総湯と古総湯が温泉街の中心にあるので、そこから歩ける宿なら夜と朝の2回入れます。山中温泉に泊まる選び方もありますが、その場合は3日目の朝に那谷寺へ戻る動きが増えます。
価格は同じ日程でも動くので上の表には入れていません。空室と当日の価格はじゃらんで金沢・加賀温泉の宿を見ると、駅や外湯からの距離と一緒に比べられます。
予約の順番は、2泊目の旅館・1泊目のホテル・鉄道の3つです。加賀温泉郷は宿の数が限られていて、週末と連休から埋まります。旅館を押さえてから金沢のホテルを選び、最後に新幹線の時刻を合わせる。逆にすると、日程を動かせない状態で旅館だけが取れないという形になります。
関西から北陸へ入るなら、e5489限定の「北陸・関西チケットレス」があります。JR西日本による北陸・関西チケットレスの第2弾キャンペーンでは、2026年8月に北陸と京都〜大阪の間を初めて往復した人から、抽選で200名にWESTERポイント10,000が当たりました。
この旅行でかかる費用
前提: 大人2人・車なし・金沢発着の2泊3日。自宅から金沢までの交通費と、金沢〜加賀温泉の鉄道運賃は、席種と割引で幅が出るため総額から外します。宿と食事も同じ理由で外し、公式が額を出している地上の実費だけを支払い単位で並べます。
上表の料金はすべて 確認日 2026-09-20 時点の公式表示。
11,200円のうち、加賀温泉郷側が8,600円を占めています。金沢側が2,600円で済むのは、近江町市場もひがし茶屋街も主計町も散策が無料で、有料なのが兼六園と金沢城の2つだけだからです。金沢は「歩くだけで成立する街」で、加賀温泉郷は「移動と入浴に払う土地」だと考えると、予算の形が読めます。
ここで、3日目のバス代を検算しておきます。キャンバスは1回500円。3日目は山代温泉から那谷寺、那谷寺から山中温泉、山中温泉から加賀温泉駅の3回乗るので、1回ずつ払うと1,500円になります。1日デジタルチケットが1,300円なので、3回目で逆転します。2回しか乗らない日に1日券を買うと損をする、という単純な話です。2日目に1回券を選んでいるのはそのためです。
削れる余地は外湯のほうにあります。山代で共通券1,000円を買わず総湯だけの500円にすれば2人で1,000円、山中の菊の湯を宿の風呂に替えればさらに1,000円。外湯を全部宿の風呂に置き換えると、合計は8,200円まで落ちます。温泉地で外湯に入らない選択がもったいないかどうかは、その人が何を買いに来たかによります。
この行程が向かないのは、2日目が月曜に当たる人と、3日目が第2・第4火曜または第4水曜に当たる人です。月曜は21世紀美術館の展覧会ゾーンが閉まり、火曜は菊の湯が、第4水曜の午前は山代の外湯が休みます。どれも行程の芯ではありませんが、3つとも当たる週というのは実際にあります。旅行の日程を決めたら、この3つの休みを並べて見てください。持ち物は季節で変わりますが、写真を撮り歩く前提なら電池の消耗が読みどころで、容量の決め方はモバイルバッテリーの選び方にまとめてあります。加賀温泉郷だけをもっと短く回りたい人や、金沢だけで完結させたい人には金沢1泊2日の定番ルートのほうが噛み合います。
出典: 石川県金沢城・兼六園管理事務所/金沢21世紀美術館/北陸鉄道/近江町市場/金沢市観光協会/金沢市/山代温泉観光協会/山中温泉観光協会/那谷寺/加賀周遊バスキャンバス/気象庁の各公式サイト / 確認日 2026-09-20 / 写真: 各キャプションに記載(すべて Wikimedia Commons)








