札幌・小樽2泊3日モデルプラン|絶品海鮮とレトロ街歩きを満喫する旅
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目次8項目
札幌に2泊し、初日を小樽、2日目を札幌市内、最終日を宮の沢と北大へ割る、レンタカーを使わない組み方です。地上の実費は2人で26,480円。1日の形をいちばん強く縛るのは藻岩山の上り最終21時30分で、すすきのを出る時刻がそこから逆算で決まります。
旅程表
DAY 1小樽は、店が18時に閉まって運河が夜に開く街
動線の意図: 堺町通りの主要な店は18時にいっせいに閉まり、運河のガス灯は日没から24時まで灯る。先に通り、あとで運河。逆に回すと、通りを見る時間を自分で削ることになる。
午前: 空港から小樽までは乗り換えなし、運賃2,040円
新千歳空港から小樽へは、快速「エアポート」が直通で走っています。札幌で降りずにそのまま乗っていられるので、荷物を持ったまま乗り換える場面がありません。運賃は大人2,040円。手稲から小樽までは各駅に停まる区間に変わります。
空港から小樽へ向かう区間は、JRがバスより安くて本数も多い数少ない例です。直行バスは2,300円で所要約90分、しかも1日3往復しかありません。逆に札幌と小樽のあいだは高速おたる号が730円でJRより70円安く、こちらは平日16便あります。
座席を確保したいなら、快速エアポートには指定席のuシートがあります。指定席料金は1,000円、在来線チケットレス座席指定券なら800円。到着便が混む時間帯で、しかもスーツケースを2つ持っているなら、この800円は席代というより荷物置き場の代金です。
午後: 堺町通りの主要な3店は、どれも18時で閉まる
小樽駅から運河を越えた先に、堺町通りという一本道があります。ガラス工房と菓子店と土産物店が軒を連ねる区間で、多くの人が小樽で最も時間を使う場所です。
ここで先に押さえておくべきなのは閉店時刻です。小樽オルゴール堂の本館が9時から18時(2階と3階は17時45分まで)、北一硝子三号館が10時から18時、ルタオ本店が9時から18時。3店とも18時で終わります。昼過ぎに小樽へ着く日程だと、実際に使える時間は4時間ほどしかありません。
見どころ: メルヘン交差点に立つ蒸気時計は、15分ごとに5本の汽笛が鳴ります。英国調のブロンズ製で高さ5.5メートル、重さ1.5トン。製作は平成6年6月25日で、蒸気時計としては世界最大です。通りの南端がこの交差点で、ルタオ本店は小樽オルゴール堂の向かい側にあります。
実用tip: ルタオ本店のカフェは、公式の案内では平日のみ席の予約を受け付けていて、当日と土日祝は予約できません。「整理券を取って周辺を歩く」という段取りは公式の運用に無いので、土日に行くなら並ぶ前提で時間を見てください。喫茶で出るのは「つくりたての北海道限定ドゥーブルフロマージュ」で、本店限定が掛かっているのは紅茶のほうです。
- 最寄り
- JR南小樽駅から徒歩7分(小樽駅からは運河経由で徒歩20分ほど)
- 営業
- オルゴール堂本館 9:00〜18:00・北一硝子三号館 10:00〜18:00・ルタオ本店 9:00〜18:00(CAFEのL.O.17:30)
- 散策
- 0 円
小樽駅から運河まではおよそ8分、そこから堺町通りを歩き切ると南小樽駅の側に出ます。行きは駅から海へ向かって下り、帰りは登り返す。一日歩いたあとの登りは想像より重いので、大きな荷物は駅のコインロッカーに預けてから下ってください。
夕方: ガス灯は日没から24時まで、倉庫のライトアップは22時30分まで
運河が夜に開くというのは比喩ではありません。散策路のガス灯63基が日没から24時まで灯り、石造倉庫群のライトアップは日没から22時30分まで続きます。店が閉まったあとに歩くのがいちばん密度の高い時間帯です。

見どころ: 全長1,140メートル、幅は道道臨港線沿いが20メートルで、北運河と呼ばれる北側だけが造られた当時のままの40メートル。大正12年の完成で、海岸の沖合いを埋め立てて造ったため直線ではなく緩やかに湾曲しています。散策路はサイコロ状の御影石をイチョウ模様に埋め込んだ舗装で、4か所のポケットスペースに歴史のレリーフが置かれています。
実用tip: 運河クルーズはデイが大人1,800円、ナイトが2,000円で、どちらも所要は約40分。デイ17便・ナイト5便の運航で、出航の1時間前までなら当日券が買えます。乗り場は中央橋で、小樽駅から徒歩約10分。この行程はデイクルーズを費用表に積んでいますが、夜のガス灯を水面から見るならナイトのほうが噛み合います。
- 最寄り
- JR小樽駅から徒歩8分
- ライトアップ
- 散策路のガス灯 日没〜24:00・倉庫群 日没〜22:30(通年)
- 散策
- 0 円
- クルーズ
- デイ 大人 1,800 円・ナイト 2,000円(約40分)
- 公式
- 小樽運河クルーズ ↗
夜: 寿司屋通りは、国道5号から運河へ向かう200メートル
小樽寿司屋通りという名前は、店主たちが自分たちで付けたものです。寿司屋が集中する国道5号から小樽運河へ向かう200メートルの区間をそう呼ぶことにした、と名店会の公式が書いています。発足したときのメンバーは5人でした。
名店会に名を連ねているのは5店。市全体では、昭和62年に130店以上の寿司屋があったという数字が残っています。ピークの時間帯が昼と夜に割れる街なので、確実に食べたい日があるなら旅程が決まった段階で電話を入れておくほうが早い。
ウニを目当てにするなら、時期の確認が要ります。北海道庁の資料では、石狩・後志の海域のエゾバフンウニとキタムラサキウニはどちらも漁期が5月から8月。小樽はエゾバフンウニの主な産地として名指しされています。9月に入ると地物は漁期の外に出ます。
食べ終えたら、JRで札幌へ。運賃は800円です。
DAY 2藻岩山の上り最終21時30分から、この日を逆算する
動線の意図: 夜に時刻の縛りが1つだけあり、それが1日の終点を決める。朝から夕方までは地下鉄の1日乗車券で動き、夜だけ市電に乗り換える。
午前: 二条市場は7時から17時まで、大通から徒歩5分
朝食は二条市場で。地下鉄大通駅の34番出口から徒歩5分、東西線のバスセンター前駅3番出口からも同じく5分です。市場の営業は朝7時頃から夕方17時頃までで年中無休、飲食店は21時頃まで開いている店もあります。

見どころ: 125年以上の歴史がある市場で、起源は13軒の商店による「十三組合」。明治43年には東2丁目まで伸びていました。いまは鮮魚店が約25店、それに青果店と飲食店が約10店。低い平屋がそのまま残っているので、建物の高さが周りの街区と違います。
実用tip: カニの時期は種類で違います。北海道庁の資料では毛ガニが海域ごとに1月から12月まで散らばり、ズワイガニは3月から6月と11月から12月、花咲ガニは4月から9月。「北海道のカニ」とひとくくりにして時期を考えると、狙っていた種類が漁期の外ということが起こります。
- 最寄り
- 地下鉄大通駅34番出口から徒歩5分
- 営業
- 朝7:00頃〜17:00頃(年中無休)・飲食店は21:00頃まで
- 入場
- 0 円
この日の市内移動は地下鉄専用1日乗車券で回します。大人830円、こども420円。地下鉄の普通運賃は1区210円から6区380円までなので、1区だけを繰り返すなら4回目、2区以上をまたぐなら3回目で元が取れます。この日は市場から大通、大通から東区役所前、そして夕方にすすきのへ戻るので、確実に超えます。
土曜・日曜・祝日と年末年始の12月29日から1月3日までは、同じ地下鉄乗り放題が「ドニチカキップ」の520円になります。310円の差が2人で620円。出発曜日を選べるなら、この日を土日に当てるだけで効きます。
午後: 時計台は350円、赤れんが庁舎は2025年に有料になった
大通公園を東から西へ歩いて、北へ1本入ると時計台です。外から眺めるだけなら無料ですが、中に入るなら観覧料が要ります。

見どころ: 国の重要文化財としての指定名称は「旧札幌農学校演武場」で、時計台というのは後から付いた通称です。建物は2階が演武場、1階が展示室。毎月第1月曜はピアノの一般開放があり、その日だけ夜8時まで開いています。
実用tip: 観覧料は大人350円、大学生150円、小中高生は無料。毎月16日は札幌市民が無料で入れる日です。開館は8時45分から17時10分までで入館は17時まで、休館は1月1日から3日。駐車場はありません。
- 最寄り
- JR札幌駅南口から徒歩約10分・地下鉄大通駅から徒歩5分
- 開館
- 8:45〜17:10(入館17:00まで)
- 料金
- 大人 350 円・大学生150円・小中高生無料
- 休館
- 1月1日〜1月3日
- 公式
- 公式サイト ↗
時計台から西へ8分ほど歩くと北海道庁旧本庁舎、通称・赤れんが庁舎があります。2025年7月25日にリニューアルオープンし、あわせて有料になりました。一般300円、大学生と高校生200円、中学生以下は無料。八角塔に上がるのは別枠で、小学生以上1,200円です。開館は8時45分から21時までと遅く、時計台を見たあとに回しても間に合います。
ここで1つ、よく出回っている情報を訂正しておきます。サッポロビール博物館は入館無料ではありません。公式のよくある質問に「自由見学エリアはありますが、入館料が必要となります」と書かれていて、自由見学でも大人1,000円かかります。
見どころ: 自由見学は大人1,000円、中学生から20歳未満が500円、小学生以下は無料。北海道民には特別料金があり、大人700円まで下がります。有料のツアーは2種類で、「黒ラベル THE PERFECT TOUR」が3,000円・約70分で平日に月1回だけ・定員16名・20歳未満は参加できません。もう1つの「試飲付きガイドツアー」は大人2,000円・約55分で、月曜を除く営業日に開かれます。
実用tip: 見学だけなら予約は要りません。ツアーは事前予約が必要で、パーフェクトツアーは開始2時間前まで、ガイドツアーは当日朝9時30分まで受け付けます。併設のテイスティングホールは黒ラベルとクラシックが各450円、開拓使麦酒が550円、3種の飲み比べセットが1,200円。席の利用は30分までで、ラストオーダーは18時です。
- 最寄り
- JR苗穂駅北口から徒歩約8分・地下鉄東区役所前駅4番出口から徒歩10分
- 自由見学
- 11:00〜18:00(最終入館17:30)
- 料金
- 大人 1,000 円・中学生〜20歳未満500円・小学生以下無料(道民700円)
- 予約
- 自由見学は不要・ツアーは要事前予約
- 公式
- 公式サイト ↗
夜: 上り最終は21時30分、券は21時25分までに買う
藻岩山はこの旅でいちばん融通が利かない予定です。公式は「21時28分頃に改札を始めて21時30分に山麓駅を出発する。21時25分頃までにチケットの購入を済ませて来ること」と書いています。つまり実質の締切は21時30分ではなく21時25分です。
そこから逆に引くと、この日の夜の形が決まります。券を買う列を考えて21時10分に山麓駅。市電の停留場から山麓駅までは無料シャトルバスが15分間隔で出ていて乗車2分、歩けば約10分です。停留場に21時。すすきのを20時30分に出る。ジンギスカンの人気店は待ちが出るので18時30分には入っておく。
見どころ: 山麓駅からロープウェイで中腹へ、そこからミニケーブルカーに乗り換えて山頂へ上がります。運行間隔は15分。夏期の4月から11月はロープウェイが10時30分から22時まで、冬期の12月から3月は11時から22時までで、上りの最終だけは季節を問わず21時30分です。
実用tip: ロープウェイとミニケーブルカーのセット往復が大人2,100円、小人1,050円。片道は大人1,050円です。札幌市民割引ならセット往復が1,100円になりますが、シニア割引は2026年3月31日で廃止されました。休業は12月31日と1月1日、それに年次の整備点検が春に入ります。整備の日程は毎年の告知なので、日程が決まったら公式のお知らせを1回見てください。
- 最寄り
- 市電「ロープウェイ入口」→徒歩1分→無料シャトル(15分間隔)2分→山麓駅
- 営業
- 夏期 10:30〜22:00 / 冬期 11:00〜22:00(上り最終21:30)
- 料金
- セット往復 大人 2,100 円・小人1,050円
- 休業
- 12月31日・1月1日・春の年次整備
- 公式
- 公式サイト ↗
市電の運賃は大人230円の均一で、乗り放題の1日乗車券が570円。この日は往復2回しか乗らないので、単発のほうが安く済みます。土日祝と年末年始なら、大人1人とこども2人で460円の「どサンこパス」という券もあります。
市電は2015年12月20日にループ化されました。西4丁目から狸小路を通ってすすきのへ抜ける都心線が400メートル延びたことで環状運転になり、歩道側を走るサイドリザベーション方式に変わっています。すすきのから藻岩山方向へ向かうとき、どちら回りでも着くのはそのためです。
秋から冬にかけては、順序を逆にするほうが無理がありません。札幌の日の入りは10月31日が16時29分、12月3日が16時00分で、これがこの街の1年でいちばん早い日没です。夜景は暗くなってからのほうがいいので、16時台に日が落ちる季節なら、先に山へ上がって下りてから食事に回れます。
DAY 3最終日は、空港までの37分から逆算して余白を残す
動線の意図: 前日の午後に入れがちな白い恋人パークをこの日の午前へ移す。市の東側と西側を同じ午後に詰めると、移動だけで1時間以上が消える。
午前: 白い恋人パークは16時30分で受付が終わる
白い恋人パークは西区の宮の沢にあり、地下鉄東西線の西の終点です。サッポロビール博物館は東区の北7条東9丁目なので、この2つを同じ午後に入れると大通を挟んで端から端まで往復することになります。
見どころ: 有料エリアは製造ラインの見学とお菓子作り体験が中心で、屋外のローズガーデンと無料エリアはチケットなしで入れます。有料エリアの入館料はおとな(高校生以上)1,200円、こども(4歳から中学生)600円、3歳以下は無料。年中無休です。
実用tip: 営業は10時から18時ですが、有料エリアの最終受付は16時30分。チケットセンターの営業が17時30分まで、スタディベースとカカオポッドの最終受付は15時30分と、施設のなかで締切が3段階に分かれています。事前予約は必須ではないので、当日に窓口で買って構いません。
- 最寄り
- 地下鉄宮の沢駅から徒歩約7分(さっぽろ→大通→宮の沢で計約18分)
- 営業
- 10:00〜18:00(有料エリア最終受付 16:30)
- 料金
- おとな 1,200 円・こども600円・3歳以下無料
- 休業
- 年中無休
- 公式
- 公式サイト ↗
午後: 北大は札幌駅から徒歩15分、構内に車は入れない
北海道大学の札幌キャンパスは一般に開放されています。公式の案内ではJR札幌駅から徒歩15分、地下鉄南北線の北12条駅からなら徒歩5分。よく見かける「札幌駅から徒歩10分」は、大学が出している数字より5分短い表記です。

見どころ: 北13条門から西へ伸びるイチョウ並木と、ポプラ並木、それに重要文化財の札幌農学校第2農場。黄葉が最盛期になるのは10月の末で、大学が主催する金葉祭ではメインストリートのイチョウ並木がライトアップされます。2024年は10月26日の18時から21時、27日の18時から20時でした。
実用tip: 一般車両はキャンパス内へ入れず、一般向けの駐車場もありません。レンタカーで来る計画なら、駐車場所は別に考えることになります。黄葉の時期を外すと、ここは普通の並木道です。絶景の枠として数えず、フライトまでの余白を歩く場所として組むほうが期待とずれません。10月末は16時29分に日が落ちるので、午後に入れるなら早めに。
- 最寄り
- JR札幌駅から徒歩15分・地下鉄北12条駅から徒歩5分
- 散策
- 0 円
- 駐車
- 一般車両は構内へ入れない
夕方: 札幌駅から空港へは快速37分、特別快速なら33分
札幌から新千歳空港までは快速エアポートで最速37分、運賃1,230円。ここに特別快速という速い種別があり、そちらは最速33分です。日中の9時から16時は毎時6本あり、内訳は特別快速1本・快速3本・区間快速2本。1日で163本走っています。
ただし「最速」の数字で逆算しないでください。大きな荷物を持って乗ろうとして1本見送ることは普通に起こります。搭乗手続きと保安検査を考えれば出発の2時間前には空港に着いていたいので、札幌駅を出るのは出発の3時間前。15時発の便なら12時に札幌駅を出れば足りて、午前がまるごと残ります。
羽田へ戻る便なら、もう1つ逆算する材料があります。2026年9月1日から羽田発着の国内線で預け荷物の締切が出発30分前に切り替わりました。詳しくは羽田国内線の預け荷物締切が出発30分前ににまとめてあります。
お土産は札幌駅の直結施設で揃います。移動は要りませんが、レジの行列は季節によって20分から30分かかる。空けておいた余白は、たいていここで消えます。
旅程の変更案
雨の日の組み替え
雨で崩れるのはDAY 1の運河とDAY 2の藻岩山です。運河は歩くだけの場所なので降っていると密度が落ち、藻岩山は雲が出れば夜景が見えません。
小樽の逃げ場としてよく挙がる北一ホールには、時間の制約があります。営業は9時から17時30分、オーダーができるのは9時30分から17時まで、カフェのオーダーストップは16時30分。石油ランプ167個に火を入れる点灯作業を見られるのは9時から9時30分の開店直後だけで、先着順・席の予約は受け付けていません。食事のメニューが出るのは木・土・日の11時から14時50分です。夕方以降に「幻想的なカフェタイム」を当て込む組み方は成立しません。
もう1つの屋内候補である小樽市総合博物館は、本館が火曜休館(祝日なら翌平日)で、運河館は無休。両館とも9時30分から17時までです。料金は本館が一般400円で冬期は300円、運河館が一般300円。冬期料金になる11月上旬から4月下旬は、本館の屋外展示の一部が見られません。雨の日の代替に置くなら、火曜だけは先に外してください。
札幌側は、白い恋人パークがそのまま屋内の逃げ場になります。DAY 3の午前に置いてあるので、DAY 2が雨ならこちらへ入れ替えて、晴れた日に藻岩山を回すほうが噛み合います。
便が1時間以上遅れたら
DAY 1の遅れがいちばん痛みます。堺町通りの3店が18時で閉まるので、小樽に着くのが15時を回ると通りを歩き切れません。この場合は順序を戻して、先に運河、そのあと時間の残っている範囲で通りを歩く形にしてください。運河は24時までガス灯が灯るので、遅れの影響を受けない唯一の予定です。
DAY 2で時刻に縛られているのは藻岩山だけです。上り最終が21時30分、券の購入は21時25分まで。到着が遅れた日は、二条市場を諦めて時計台から始めれば、夜の逆算は保てます。市場は17時まで開いているので、どうしても行きたいなら夕方に回す手もあります。
DAY 3は遅れに強い日です。札幌駅と空港のあいだは日中で毎時6本あり、1本落としても10分ほどで次が来ます。崩れるとしたら、白い恋人パークの有料エリアの最終受付16時30分に間に合わないときだけです。
疲れた時の妥協案
削る順番ははっきりしています。最初に落とすのはDAY 1の小樽運河クルーズ。運河沿いは歩くだけでも形になるので、外しても見るものが消えません。2人で3,600円が浮きます。
次がDAY 3の白い恋人パーク。宮の沢までの往復で地下鉄に30分以上乗るので、最終日の体力には重い枠です。ここを外すと入館料2,400円と、地下鉄1日乗車券1,660円のぶんが浮いて、合計で4,060円下がります。
削らないほうがいいのは藻岩山です。運河や通りと違って、登らなければ何も見えない場所で、しかも代わりが利かない。歩く量でいえばロープウェイとミニケーブルカーに乗っているだけなので、疲れた日にこそ残る枠でもあります。
定番の場外市場を外した理由
札幌で海鮮丼といえば、二条市場と並んで札幌市中央卸売市場の場外市場が挙がります。この行程は二条市場だけを入れ、場外市場を外しました。
規模でいえば場外市場のほうが大きい。約60店舗あり、鮮魚店の多くが食堂を併設していて飲食店だけで約20店。二条市場は鮮魚店が約25店、飲食店が約10店です。それでもこの行程で選ばないのは、立地と閉店時刻の2つが噛み合わないからです。
場外市場の最寄りは地下鉄東西線の二十四軒駅で、大通から地下鉄10分、そこから徒歩7分。片道17分、往復で34分にホームでの待ち時間が乗ります。DAY 2は藻岩山の21時25分から逆算して組んだ日なので、朝に使う40分はそのまま夜の余裕から引かれます。さらに場外市場は6時(飲食店は7時)から15時までで、大型店でも17時に閉まる。午後に回すという逃げ方ができません。
二条市場は大通駅から徒歩5分で、食べ終えたらそのまま大通公園へ歩けます。行きたいなら、DAY 3の午前に回すのが現実的です。二十四軒から札幌駅へは地下鉄で戻れるので、空港へ向かう流れに乗せられます。
宿泊エリアの選び方
この行程は2泊とも札幌です。小樽に泊まらないぶん同じ宿に連泊でき、荷物を置いたまま動ける。それがこの旅程を2泊3日に収めている理由のひとつです。
札幌駅周辺と大通・すすきののどちらが便利かは、好みではなく行程が要求する3つの移動で決まります。DAY 1の夜に小樽から戻る先は札幌駅。DAY 2の夜にすすきのから市電で藻岩山へ行って帰る起点と終点はすすきの側。DAY 3に空港へ向かうのは札幌駅。2勝1敗で札幌駅周辺です。
ただし負けている1つが、いちばん遅い時間帯にあたります。札幌駅と大通は地下鉄で1駅、地下歩行空間を歩いても10分強。実際の差は「深夜に10分歩けるか」だけです。冬はむしろ地下を通れる札幌駅側が有利になります。
宿の表示価格だけで予算を組むと、現地で差が出ます。2026年4月1日から北海道宿泊税と札幌市宿泊税が同時に始まっていて、札幌市内は宿泊料金1人1泊2万円未満なら市200円と道100円で合計300円。2万円以上5万円未満で400円、5万円以上で1,000円です。2泊なら1人600円、2人で1,200円が確実に乗ります。
小樽に泊まる案でも同じです。小樽市の宿泊税は1人1泊200円の一律で、道の100円と合わせて2万円未満なら300円。学校教育法1条の学校が主催する修学旅行などに参加する児童・生徒とその引率者は免除されます。
予約の順番は、航空券・宿・現地の券の3段です。この行程に日時を固定して先に買う必要のある券はありません。藻岩山も白い恋人パークもサッポロビール博物館の自由見学も、当日に窓口で買えます。逆にいえば宿と航空券だけが先に埋まる要素で、とくにさっぽろ雪まつりの期間は両方が跳ね上がります。2027年の会期は2月4日から2月11日です。同じ「車を使わずに国内を2日で回る」形は金沢1泊2日モデルプランでも同じ考え方で組んでいます。宿とレンタカーの価格をまとめて見るならじゃらんnetで日程を入れて比べるのが早いです。
この旅行でかかる費用
前提: 大人2人・札幌に2泊・レンタカーなし・移動はJRと地下鉄と市電のみ。航空券は路線と時期で幅が大きすぎるため総額から外し、宿と食事も同じ日程で価格が動くので入れていません。並べたのは、日付が変わっても動きにくい公式料金と、法律で決まっている宿泊税だけです。
上表の料金はすべて 確認日 2026-09-20 の公式表示。JRの運賃は2025年4月1日改定後の額、宿泊税は2026年4月1日から課税されている額。
内訳を割ると、交通費が12,380円、入場と体験が12,900円、宿泊税が1,200円。交通と体験がほぼ同額です。「レンタカーなしだから交通費が高い」という話ではなく、有料の施設を4つ入れていることのほうが効いています。
下げられる余地は2か所あります。1つは曜日で、DAY 2とDAY 3を土日祝に当てれば地下鉄がドニチカキップの520円になり、2人2日で1,240円下がって合計25,240円。もう1つは小樽運河クルーズで、外せば3,600円。両方なら21,640円まで落ちます。
逆に、ここに積んでいないものが1つあります。サッポロビール博物館のテイスティングです。3種の飲み比べセットが1,200円、単品は450円から。2人で飲み比べを頼むと2,400円が上に乗ります。博物館の入館料と同じ額なので、無視できる端数ではありません。
この行程が向かないのは、歩く量を抑えたい人です。小樽の運河と堺町通りで3時間、札幌の大通から時計台で1時間、北大のキャンパスで1時間半。しかも小樽は駅から海へ下る地形なので、帰りは必ず登り返します。小さな子ども連れなら小樽を落として札幌だけの2泊3日にするほうが収まりがよく、移動が往復2時間減ります。海鮮なら二条市場と場外市場で足ります。
もう1つ、この行程が渡せないのは大自然です。レンタカーを使わない前提なので、美瑛・富良野も積丹半島も入っていません。同じ北海道でも性格が正反対なのが道東大自然ドライブコースで、こちらは車前提・移動距離が長い・街ではなく自然という組み立てです。運転に不安があるなら富良野美瑛2泊3日モデルプランのようにバスツアーで回る形もあります。車を借りる場合の価格はレンタカーを比較・予約するから見られます(スマートフォン向けのサービスで、パソコンで開くとQRコードの案内が出ます)。
冬に同じ順路をなぞるなら、前提が3つ変わります。藻岩山の営業開始が11時、ミニケーブルカーは11時10分へ後ろにずれる。日の入りが早く、12月3日の16時00分が1年でいちばん早い日没になる。そして小樽の坂が凍ります。気象庁の平年値では札幌の最深積雪が2月で95センチ、1月76センチ、3月82センチ。履き慣れたスニーカーではなく、滑り止めのある冬靴が要ります。
小樽雪あかりの路を旅程に組み込みたい場合だけ、もう1つ確認が要ります。直近の第28回は2026年2月14日で終わっていて、次回の会期は公式の告知を待つことになります。藻岩山の春の整備休業も同じで、日程が決まったら公式のお知らせを1回見てください。
出典: JR北海道/札幌市交通局/札幌市交通事業振興公社/北海道中央バス/小樽運河クルーズ/小樽市/札幌市/北海道/サッポロビール/白い恋人パーク/札幌もいわ山ロープウェイ/札幌市時計台/北海道赤れんが未来機構/LeTAO/小樽オルゴール堂/北一硝子/小樽市総合博物館/小樽寿司屋通り名店会/北海道大学/札幌二条市場/札幌観光協会/さっぽろ雪まつり実行委員会/気象庁 平年値/国立天文台 暦計算室/北海道庁 水産林務部 / 確認日 2026-09-20 / 写真: Markus Leupold-Löwenthal, Hyougushi(Hideyuki KAMON), Wing1990hk, Bjørn Christian Tørrissen, ノボホショコロトソ(Wikimedia Commons・CC BY 3.0 / CC BY 4.0 / CC BY-SA 2.5 / CC BY-SA 3.0 / CC BY-SA 4.0)








