台湾週末2泊3日モデルコース|台北・九份・十分満喫の旅
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目次8項目
金曜の夜か土曜の朝に着いて、月曜の朝に日本へ戻る2泊3日。台北に2泊を固定し、中日だけ台鐵で東へ出て十分と九份をつなぎます。空港と台北のあいだは桃園MRTの直達車で36分。動かすのは日程ではなく、2日目の順番だけです。
旅程表
DAY 1空港から台北へ、初日の夜は市内で完結させる
動線の意図: 初日は移動で半日が消えるので、遠出を入れない。台北車站を中心に据えて、荷物を置いてから南(信義)と北(士林)へ一度ずつ出るだけの形にする。
午後 — 桃園MRTは直達車と普通車で運賃が変わらない
桃園国際空港から台北の中心までは桃園MRTの1本です。日本側をどの空港から出るかで前後の余裕が変わるので、そこは成田と羽田の使い分けで先に決めておきます。第1ターミナル(A12)からでも第2ターミナル(A13)からでも、台北車站(A1)までの運賃は同じ160元。差が出るのは時間だけで、直達車なら第1ターミナルから36分、第2ターミナルから39分。各駅に停まる普通車はそれぞれ49分と52分で、13分ぶん遅くなります。
運賃が同額なので、来たほうに乗るのが正解です。直達車を待って15分立っているなら、先に来た普通車で座って行くほうが早く着く。直達車が停まるのはA1・A3・A8・A12・A13の駅だけで、普通車はA1からA22までのすべての駅に停まります。
一日票は320元で、空港と台北を1往復するだけなら元が取れません。往復320元のところに1人320元を払う形になるからです。2日目に台鐵とバスを使うので、実際に要るのは1日乗り放題ではなく、台鐵・バス・MRTを1枚で払える電子票証のほうです。
桃園MRTの改札は、電子票証のほかに、VISA・Mastercard・JCB・銀聯の非接触決済のクレジットカード(デビットカードを含む)と、Apple Pay・Google Pay・Samsung Payでも通れます。乗車コードはiPASS MONEYとAlipayが使えます。日本から持ってきたカードだけで空港から台北車站まで行けるので、到着してすぐに電子票証の窓口へ並ぶ必要はありません。バスは悠遊卡・一卡通・愛金卡の電子票証と、悠遊付・一卡通MONEYの乗車コードに対応しています。
電子票証は桃園MRTの案内カウンターと券売機(大人用のみ)で買えます。残高のないカードは1枚100元で、チャージは100元からです。2人分のカード代200元は、この行程の合計には入れていません。非接触決済のカードで改札を通る場合は、このカード代がかかりません。
着いた日に1つだけ済ませておくなら、入国カードです。台湾は2026年現在、日本国籍の観光客はオンラインで入国登記表(TWAC)を出せます。移民署のサイトで到着前に送信しておくと、機内で紙のカードを書かずに済む。搭乗の直前でも間に合いますが、機内Wi-Fiが有料の便だと空港まで送信できないので、出発前に済ませるのが確実です。到着後の通信手段はeSIMとレンタルWiFiの比較で決めておくと、空港のカウンターに並ばずに済みます。
夕方 — 台北101は21時まで開いているので後ろに置ける
初日の夕方を展望台に充てられるのは、台北101の観景台が21時まで開いているからです。18時に宿を出ても間に合う。逆に、昼に入ってしまうと夜景が見られず、同じ600元で得られるものが半分になります。
見どころ: 89階の屋内展望フロアと88階のダンパー(制振装置)が一般票の範囲。地上382メートルから台北盆地を360度見渡せます。オフィス棟1階の券売所で当日券が買え、大人600元。全票は公式サイトからオンラインでも買えますが、優待票・敬老票・子どもの券は1階の売り場だけです。115センチ以下の子どもは国籍を問わず無料です。
実用tip: 待ち時間を買う「快速通關」が1,200元、屋上の展望デッキ「Skyline 460」は3,000元で予約制・身長145センチ以上。101階まで上がるだけなら一般票に380元の追加でも行けます。混む時間を避けたいだけなら、快速通關より開場直後か20時以降を狙うほうが安く済みます。
- 営業時間
- 10:00〜21:00(年中無休)
- 当日券
- オフィス棟1階 観景台チケット売り場
- 一般票
- 大人600元(89F・88F)
台北101には、学生・65歳以上・愛心票・軍警消向けの優待票300元もありますが、購入時と入場時の両方に中華民国の有効な身分証明書の提示が要ります。日本の学生証や年齢だけでは買えないので、旅行者の2人分は一般票の1,200元で見ておきます。
夜 — 夜市は1か所に絞る
台北の夜市は数が多く、2泊3日で回ろうとすると移動だけで夜が終わります。初日は士林夜市だけに絞り、饒河街や寧夏路は次に来たときへ回す。士林はMRT剣潭駅の目の前で、101から北へ一直線に出られます。

MRTで移動するあいだ、駅の構内と車内では飲食が禁止されています。これは案内ではなく法律で、大眾捷運法第50条第1項第9号が禁止飲食区での飲食・ガム・ビンロウの咀嚼に1,500元以上7,500元以下の過料を定めている。夜市で買った飲み物を持ったまま改札を通ると、黄色い線の内側で飲まない限りは問題ありませんが、うっかり一口飲むと対象になります。ペットボトルは鞄にしまってから入る。
DAY 2瑞芳を起点に、十分と九份を1日でつなぐ
動線の意図: 十分と九份はどちらも瑞芳から枝分かれする。先に鉄道で奥(十分)へ入り、帰りにバスで手前(九份)へ寄ると、九份に着くのが日没前後になって提灯が点く時間に重なる。
午前 — 台北から瑞芳までは区間車で足りる
台北車站から瑞芳までは33.5キロ。台鐵の区間車(各駅停車)で73元、特急にあたる自強号で114元です。差は41元、日本円にすると缶コーヒー1本ぶんで、乗車時間の差は10分ほど。座席指定が要らないなら区間車で十分です。
平溪線は瑞芳から直接分岐しているわけではなく、三貂嶺で本線から分かれます。運賃も瑞芳〜三貂嶺と三貂嶺〜十分の2つに割れていて、合計29元。電子票証なら意識せずに引かれるので、券売機の前で路線図をたどる必要はありません。
本数は多くありません。平溪線は1時間に1本前後で、1本落とすとその場で1時間が消えます。瑞芳での乗り換え時間が10分を切っている接続は、駅弁を買う余裕もないと考えておく。
午後 — 十分は線路の上が広場になっている

見どころ: 商店の軒先が線路をはさんで向かい合い、列車が来ない時間帯は線路そのものが通路になります。天燈(スカイランタン)は店先で紙を選び、筆で願いごとを書いて、店の人に火を入れてもらって手を離す。書いている時間のほうが上げている時間より長い体験です。
実用tip: 天燈の値段は店ごとに決まっていて、色数で変わります。公式に統一された料金表は出ていないので、価格は店頭の掲示で確かめてから頼む。列車の通過時刻が近づくと店の人が退避を促すので、線路上に長くいるのは避ける。
- 行き方
- 瑞芳から平溪線の区間車で十分駅(29元)
- 本数
- 1時間に1本前後
- 戻り
- 同じ平溪線で瑞芳へ(29元)
十分より奥の菁桐まで乗り通すと、瑞芳からの運賃は44元になります。十分で折り返す29元より片道15元高く、2人の往復では60元増えます。終点まで往復すると1時間半は余計にかかるので、同じ日に九份へ寄るなら十分で折り返す。両方入れたい場合は九份を捨てて平溪線の日にしてしまうほうが、慌ただしさが減ります。
夕方 — 九份へのバスは瑞芳駅から歩いて250メートル
十分から瑞芳へ戻ったら、駅を出て左へ約250メートル歩きます。「區民廣場」という停留所があり、ここから788・825・827・856・965・1062の6路線が九份老街へ向かう。どれに乗っても着くので、先に来たバスに乗ればいい。新北市政府が出している九份老街の交通案内に、この経路がそのまま載っています。
運賃は路線によって決まり方が違います。福隆まで走る856号は水湳洞を境に2区間に分かれていて、瑞芳から九份老街までは一段票の範囲。大人は全票15元で、現金でも電子票証でも変わりません。12元は学生票の額で、半票は8元です。悠遊卡を1枚持っていれば、台鐵もバスも同じ1枚で払えます。
台北から九份へ直接向かう経路も、同じ案内に3通り載っています。MRT忠孝復興駅2番出口を出て右へ45メートルの停留所から1062号。MRT西門駅2番出口から直進160メートルの停留所と、北門駅の停留所からは965号。板橋方面なら府中駅1番出口から110メートル歩いて965号です。瑞芳で乗り換えずに済むぶん楽ですが、山道に入ってからの所要が読めません。

見どころ: 山の斜面に商店街が段々に張りつき、提灯が点く時間になると階段の縦線が浮かびます。歩くのは基山街(横の道)と豎崎路(縦の階段)の2本で、この2本を押さえれば迷いません。茶藝館は階段沿いに集まっていて、窓際の席からは海まで見えます。
実用tip: 基山街は道幅が1〜2メートルしかなく、夕方は人の流れが一方向に固まります。逆向きに歩こうとすると進めないので、入った方向に流されるつもりで組む。帰りのバスは同じ停留所に長い列ができるので、乗り場の位置は着いたときに確かめておく。
- 行き方
- 瑞芳駅から徒歩250mの「區民廣場」→788・825・827・856・965・1062で「九份老街」下車
- 台北から直行
- MRT忠孝復興駅2番出口から右へ45mの停留所→1062
- 運賃の例
- 856号は一段票 全票15元(学生票12元・半票8元)
帰りは瑞芳へ戻って台鐵に乗るか、九份老街から1062で台北へ直行するかの二択です。1062はMRT忠孝復興駅まで行くので、宿が東側なら乗り換えなしで帰れる。ただし道が1本しかない山道なので、渋滞すると台鐵経由より遅くなります。日曜の夕方に読めない時間を抱えたくないなら、瑞芳へ戻って鉄道で帰るほうが確実です。
DAY 3迪化街で買い物を済ませて空港へ戻る半日
動線の意図: 最終日は台北車站から離れない。迪化街は台北車站の北西で、荷物を預けたまま歩いて往復できる範囲に収まる。
午前 — 問屋街は朝のほうが店が開いている
迪化街は乾物と漢方の問屋街で、観光地というより仕事場です。カラスミ、ドライマンゴー、パイナップルケーキ、茶葉が並び、値札の単位は「斤」(600グラム)。土産をまとめて買うなら、スーパーより種類が多く、量り売りで少しずつ試せます。
観光客向けの雑貨店やカフェは昼前から開きますが、問屋のほうは朝から動いていて夕方に早く閉まる店もある。午後の便で帰る日程なら、朝いちばんに行くのが噛み合います。
午後 — 空港へ戻る時間の見積もり
台北車站から第1ターミナルまで直達車で36分、第2ターミナルまで39分。普通車しか来なければ49分と52分になります。搭乗2時間前にターミナルへ着くつもりなら、台北車站を出るのは3時間前。迪化街から台北車站まで歩く15分と、宿で荷物を受け取る時間を足すと、午前の買い物は正午には切り上げる計算です。
台北車站のB1には、桃園空港発の便のための「市内チェックイン」の受付があります(A1の市内エリア)。搭乗手続きと荷物の預け入れを、空港ではなく市内で済ませる仕組みで、対象はその日に桃園空港を出発する便だけです。受付は出発の3時間前に締まり、実際の受付時間は航空会社と便ごとに違うので、使う航空会社に前もって確かめます。迪化街の買い物のあとにスーツケースをここで預ければ、空港のカウンターに並ばずに済みます。ただし、この日は「台北車站を出る時刻」ではなく「受付に着く時刻」を出発の3時間前より前に置く必要があります。
桃園MRTの改札は台北車站の地下にあり、台鐵・MRT板南線とは別の改札です。表示をたどるだけで着きますが、大きなスーツケースを持って通路を歩く距離が長い。乗り換え時間は10分では足りません。
旅程の変更案
雨の日の組み替え
十分の天燈は雨だと上がりません。紙が濡れると火を入れても浮かず、店側が受けないこともある。予報が悪い日は2日目を丸ごと入れ替えて、台北市内に留まるほうが傷が浅く済みます。台北101は屋内なので雨の影響を受けず、21時まで開いているぶん時間の逃げ場としても使える。
九份のほうは雨でも成立します。基山街は軒がつながっていて濡れずに歩ける区間が長く、茶藝館に入ってしまえば天気は関係ない。ただし豎崎路の階段は石畳が滑るので、底の硬い靴で行くと下りで足を取られます。
便が1時間以上遅れたら
初日に1時間遅れると、台北101の展望台が危うくなります。21時が締めなので、宿に着くのが19時を回ったら展望台は2日目以降に回す。士林夜市は深夜まで開いているので、初日の夜は夜市だけに切り替えるほうが無理がありません。
2日目に平溪線を1本落とした場合は、十分の滞在を削るのではなく九份を切ります。十分で天燈を上げずに帰ると、その日に東へ出た意味がほとんど残らない。九份は台北から1062で直接行けるので、3日目の午前に振り替えるという逃げ道もあります。
疲れた時の妥協案
2日目は歩く距離が長く、十分の線路と九份の階段で足が終わります。荷物を機内持ち込みだけにして宿に置いていけるなら、この日の消耗はかなり違います。両方入れるのをやめて、瑞芳から直接九份へ行き、茶藝館で2時間座る組み方に変えてもいい。台鐵の往復が2人で292元、バスの往復が60元で、2人分の交通費は352元です。
逆に、鉄道に乗ること自体を目的にするなら、九份を捨てて平溪線を菁桐まで乗り通す。瑞芳から44元で、十分・平溪・菁桐と3つの駅に降りられます。どちらを選んでも、2日目に3か所を詰め込むより記憶に残る量は増えます。
定番の故宮博物院と淡水を外した理由
台北の2泊3日で必ず名前が挙がるのが故宮博物院と淡水で、この行程では両方外しました。理由は好みではなく時間の配分です。2日目は台北車站から瑞芳まで往復するだけで台鐵に2時間以上乗り、十分の往復と九份の滞在で日が暮れる。残るのは初日の夕方と最終日の午前の2枠しかありません。
その2枠に故宮を入れると、展示を見る時間より往復の移動が長くなります。淡水は夕日の時間に合わせて行く場所なので、初日の夕方に入れると台北101と真正面からぶつかる。両方を取ろうとして、どちらも1時間ずつで切り上げる形が、いちばんもったいない使い方です。
3泊4日に延ばせるなら話は変わります。1日増えれば故宮に半日、淡水に夕方をそのまま充てられる。2泊3日は「台北の外に1日出る」と決めた時点で、市内の定番を1〜2か所に絞る旅です。
宿泊エリアの選び方
この行程で宿に求める条件は1つに絞れます。台北車站から歩けるか、乗り換えなしで1本か。空港からの桃園MRT、2日目の台鐵、最終日の空港行きが全部この駅に集まるので、駅から遠い宿に泊まると同じ通路を何度も往復することになります。
台北車站周辺は便利さと引き換えに、夜に食べる場所が限られます。駅前は商業施設が22時前に閉まり、遅く帰った日に開いている店を探して歩くことになる。中山まで1駅ずらすと、夜遅くまで開いている店の密度が上がります。
東区に泊まる案は、2日目の帰りを1062のバスに寄せる場合だけ意味があります。九份から直接帰れるのは楽ですが、朝は台北車站まで出る手間が毎日かかる。3日のうち2日は台北車站起点で動くので、総合すると駅の近くが有利です。
この旅行でかかる費用
2人・2泊3日で、宿泊費と食事代と台北市内のMRT運賃を除いた実費です。航空券を外すのは、同じ日程でも出発地と予約時期で倍以上動くため。台北市内のMRTは距離制で1回あたりの額が小さく、どこに泊まるかで変わるので、ここでは含めていません。金額はすべてニュー台湾ドル(元)で、円換算は日によって動くため入れていません。
上表の料金はすべて 確認日 2026-10-12 時点の公式表示。台鐵の額は同社の票價試算(単程票・全票・最短距離)の値で、実際の運賃は乗車券面の表示による。バスは856号の全票運賃(東北角及宜蘭海岸国家風景区・台灣好行の公式案内)。
内訳を見ると、2,308元のうち1,200元が台北101の入場料です。交通費は1,108元。予算を削るなら交通ではなく、展望台に行くかどうかで決まります。
日ごとに分けると、1日目は桃園MRTと台北101で1,520元、2日目は台鐵の往復292元と平溪線の往復116元、バスの往復60元で468元、3日目は桃園MRTの復路で320元です。合計は2,308元。遠出をする2日目でも、台北101の入場料1,200元より安く収まります。
展望台を101階まで広げると、1人380元の追加がかかり、2人で760元増えて3,068元になります。この行程の費用は、鉄道やバスの組み方よりも、台北101にどの券で上がるかでほぼ決まります。
時間の収支も見ておきます。2日目は台北車站から瑞芳往復で台鐵に2時間、平溪線の往復で1時間、バスで往復40分ほど。乗り物に乗っている時間だけで4時間近くあり、十分と九份で3時間半使うと、それだけで1日が終わります。台北市内に戻るのは21時を回ると考えておくほうが安全です。
この行程が向かないのは、台北の街そのものを歩きたい人です。2日目を丸ごと外へ出すので、市内で使えるのは実質1日半しかありません。市内中心で組みたいなら九份と十分を落として夜市と博物館に振るほうが噛み合います。市内中心で組み直すなら、同じ2泊3日でも移動と滞在の比率が逆になります。
出典: 桃園大眾捷運 票價・時刻/台湾鉄路 票價試算/台北101 觀景台 票價說明/新北市政府「九份老街交通攻略」/東北角及宜蘭海岸國家風景區 黃金福隆線(856)/全國法規資料庫 大眾捷運法第50條/内政部移民署 入國登記表(TWAC) の各公式サイト / 写真: Junyu-K(CC BY-SA 4.0)・Chainwit(CC BY 4.0)・Another Believer(CC BY-SA 4.0)・Sunkenbean(CC BY-SA 4.0)/Wikimedia Commons / 確認日 2026-10-12








