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携帯用WiFiルーターとモバイルバッテリー

海外旅行用の携帯WiFiルーターとモバイルバッテリー 写真: Danielrosehill/CC BY 4.0(Wikimedia Commons)

旅行術公開 更新日

eSIMとレンタルWiFiはどちらが安いか⁠|公式料金で積算した人数別の分岐点

書いた人みるとべ編集

目次6項目
  1. まず確認: その端末にeSIMは入るか
  2. 3日間・1人あたりの総額
  3. レンタルWiFiだけに乗る4つの費目
  4. 引っかかりやすいポイント
  5. 3人を超えたらレンタルWiFiに切り替える
  6. よく届く問い: 日本での設定、電話番号、2人旅
eSIMとレンタルWiFiが並ぶ人数(韓国3日・無制限どうし)2.6人台湾は2.7人、アメリカ本土は3.4人。日数を変えてもここはほとんど動かない

1人か2人ならeSIM、3人以上ならレンタルWiFiが安くなります。韓国3日間の総額は、eSIMが1人1,950円、レンタルWiFiが1台4,990円(受取手数料込み)。この比は日数を5日、7日と伸ばしても2.4〜2.6人のあいだに収まります。つまり「長く行くからWiFi」という判断は成り立たず、決めるのは人数だけです。

まず確認: その端末にeSIMは入るか

  • 設定画面に「eSIMを追加」「モバイル通信プランを追加」の項目がある
  • SIMロックがかかっていない(中古で買った端末はとくに確認)
  • 同行者の人数が決まっている
  • PCやタブレットを同時につなぐ予定があるかを決めてある
  • 出発空港と帰国空港が同じかどうかを把握している

1つ目が外れる端末では、この比較そのものが成立しません。物理SIMしか挿さらない機種とSIMロックが残っている機種は、レンタルWiFi以外の選択肢がなくなります。確認は出発の直前ではなく、予約の段階で済ませてください。5つ目を入れてあるのは、レンタルWiFiだけ返却の場所で料金が変わるからです。

透明ケースに入ったeSIM(eUICC)のチップ8枚とnanoSIMカード1枚
eSIM(eUICC)のチップ。左下のnanoSIMと並べると大きさの差が分かる。端末に組み込まれているので、旅行者が触るのはQRコードだけになる。 出典: Wikimedia Commons(Perillamint / CC BY-SA 4.0)

3日間・1人あたりの総額

条件は「データ無制限どうし」で揃えました。eSIMはAiraloの各国向け無制限プランgifbanner?sid=3774537&pid=892652845、レンタルWiFiはイモトのWiFiのAプラン(無制限)にWEB割を効かせた日額で、そこに空港受取の受渡手数料550円を1回だけ足しています。

行き先eSIM(1人)レンタルWiFi(1台)1人で使ったときの差
韓国1,950 円(650円/日)4,990 円(1,663円/日)3,040円 eSIMが安い(2.6倍)
台湾2,000 円(667円/日)5,470 円(1,823円/日)3,470円 eSIMが安い(2.7倍)
アメリカ本土1,850 円(617円/日)6,190 円(2,063円/日)4,340円 eSIMが安い(3.3倍)

Airalo および イモトのWiFi の公式表示価格を 2026年9月14日に積算。レンタルWiFiは受渡手数料550円/台を含み、補償オプションと宅配返却の着払いは含んでいない。

1人で使う限り、どの行き先でもeSIMが2.6〜3.3倍安い。差が最も大きいのはアメリカ本土で、3日間で4,340円ひらきます。レンタルWiFiは端末1台を何人でも共有できるので、この差は人数で割れば縮みます。裏を返すと、1人旅でレンタルWiFiを選ぶ経済的な理由はほぼ残りません。

日数を伸ばしたときの動きも見ておきます。韓国はeSIMが5日3,200円・7日4,600円、レンタルWiFiが5日7,950円・7日10,910円で、分岐人数は2.48人と2.37人。台湾は7日で2.80人、アメリカ本土は7日で3.43人です。3日のときの数字と比べて、動いたのは小数第1位だけでした。eSIMの期間プランとレンタルWiFiの日額制が、結果としてほぼ同じ傾きで伸びているためです。

レンタルWiFiだけに乗る4つの費目

費目金額と条件
STEP 1受渡手数料空港カウンターでも宅配でも 550 円/台。3日間の本体料金4,440円に対して12%の上乗せになる。eSIMにはこの費目が存在しない。
STEP 2返却の送料空港カウンターで返せば0円。宅配で着払いにすると1台あたり 1,100 円が請求される。行きと帰りで空港が違う行程は、予約時に返却方法を確定させる。
STEP 3補償あんしん補償が 440 円/日、海外旅行保険が付く「あんしん補償+保険」が 660 円/日。3日なら1,320円か1,980円で、本体料金の3〜4割にあたる。
STEP 4未加入時の自己負担補償に入らずに紛失・盗難・水没させると全損扱いで 40,000 円。端末の傷や部分破損で20,000円、裏蓋だけでも3,000円かかる。

表の下2行が、総額比較の表からいちばん抜け落ちやすい費目です。1,320円を惜しんで40,000円のリスクを引き受ける形になるので、ここは削りどころではありません。クレジットカードに付く携行品損害でレンタル品をカバーできる場合もあるので、契約内容を先に見ておくと二重に払わずに済みます。条件の読み方は海外旅行保険が付くクレジットカードの補償額と利用条件で整理しています。

補償を入れると分岐も動きます。韓国3日で最安の440円/日を付けると、レンタルWiFi側は4,990+1,320=6,310円になり、分岐は3.2人。3人でもeSIMのほうが安くなります。補償を付けるかどうかで結論がひっくり返る程度の差なので、見積もりでは必ず入れて計算してください。

引っかかりやすいポイント

容量を絞っても、1人ではeSIMに届かない

レンタルWiFiには容量を絞った安いプランがあります。3日間・1人・受渡手数料込みで並べると、韓国は500MB/日が2,050円、1GB/日が3,310円、無制限が4,990円。eSIMの無制限1,950円を下回るプランは1つもありません。台湾は500MB/日でも3,070円で1,070円の差、アメリカ本土は4,270円で2,420円の差が残ります。韓国だけは100円差まで縮みますが、そこで手に入るのは1日500MBの容量制限付き回線で、無制限のeSIMと同じものではない。容量を絞る選択は、人数で割る前提のときにだけ効きます。3人で韓国3日なら500MB/日プランは1人683円まで下がり、そこで初めてeSIMを下回ります。

WEB割を使わずカウンターで借りると2割高い

イモトのWiFiの表示価格には、店頭・空港カウンターでの当日申込に適用される通常料金と、Webから申し込んだときのWEB割(20%オフ)の2つがあります。韓国の無制限は1日1,850円が1,480円、台湾は2,050円が1,640円、アメリカ本土は2,350円が1,880円。3日間ならそれぞれ1,110円・1,230円・1,410円の差です。出発前にWebから予約するだけで効くので、効果額としてはこの記事で最大の打ち手になります。空港で当日借りるのは、在庫があった場合の最後の手段と考えたほうがいい。

「無制限」は「常に高速」という意味ではない

今回は両方とも無制限プランで揃えたので超過料金は出ませんが、無制限プランにも速度の制限が入ることがあります。大容量の動画を長時間見る使い方では、どちらの方式でも速度が落ちる前提で組んでください。容量プランを選ぶ場合は、超過したときに止まるのか低速で続くのかを購入前に確認します。実際の通信速度と現地での電波の掴みやすさは、この記事では測っていません。同じ回線を使っていても端末・時間帯・場所で変わるため、公表値の比較では判断材料にならないと考えて省きました。

3人を超えたらレンタルWiFiに切り替える

人数の話に戻ります。韓国3日なら、2人でeSIMが3,900円、レンタルWiFiが4,990円。3人になるとeSIMが5,850円に上がってレンタルWiFiが逆転します。アメリカ本土は3.35人なので、4人目から切り替わる。補償を付ける前提なら、韓国は3人でもeSIMのままのほうが安い。この3つの数字さえ持っていれば、行き先ごとに計算し直す必要はありません。

レンタルWiFiに切り替えると決めたら、会社を変えると日額の起点も変わります。グローバルWiFiは公式サイトで韓国870円〜、台湾870円〜、アメリカ1,170円〜と出していて、イモトのWiFiのWEB割1,480円/日(韓国・無制限)とは並ぶ位置が違う。ただしこの「〜」は容量プランの下限なので、無制限どうしで見比べないと数字がずれます。比べるときは、日額・受渡手数料・返却の送料・補償の4つを揃えてから足してください。

PCとタブレットを含めて3台以上を同時につなぐ働き方をする場合は、金額とは別にテザリングの安定性でレンタルWiFiが有利になることがあります。eSIMのテザリングはプランによって制限があり、公式に許可されていても速度が絞られる場合があるためです。

よく届く問い: 日本での設定、電話番号、2人旅

eSIMは日本にいるうちに設定できますか

できます。購入してプロファイルをインストールしておき、現地に着いてから回線を切り替える手順が一般的です。到着してから購入手続きを始めると、その時点で通信手段がなくて詰まります。空港のWi-Fiが使える国ばかりではないので、出発前夜に済ませておくのが確実です。

eSIMで電話番号は使えますか

データ専用プランには電話番号が付きません。現地で電話をかける必要があるなら、電話番号付きのプランを選ぶか、レンタルWiFiと通話アプリを組み合わせる形になります。ホテルやレストランの予約で電話番号の入力を求められる場面は、日本の番号をそのまま書いて問題ないことが多いです。

2人旅ではどちらが安いですか

eSIMです。韓国3日なら2人で3,900円、レンタルWiFiは4,990円。補償を付けるとさらに差が開きます。分岐は3人からなので、2人までは迷う必要がありません。

行き先の行程から必要日数を逆算したい場合は、台湾週末2泊3日のモデルコースのような日程表から数えると早い。通信以外では変換プラグの要否がよく問題になるので、変圧器と変換プラグの違いも出発前に確認しておいてください。航空券の値段がいつ下がるかは航空券セールの開催実績のほうにまとめてあります。

SOURCES

出典: 上の原典ブロック / グローバルWiFi 公式サイト / 写真: Wikimedia Commons / 確認日 2026-09-14 / アイキャッチ写真: Danielrosehill/CC BY 4.0(Wikimedia Commons)

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