成田と羽田の違い|どっちが安いか、都心への運賃と深夜の発着で比較
書いた人みるとべ編集
成田と羽田の差は、都心までの距離より先に運用時間で出ます。成田は開港以来23時から翌朝6時までの離着陸を原則禁止していて、A滑走路だけ24時まで延長されている。羽田は24時間運用です。都心までの運賃も、羽田は京急で330円、成田はJR快速で1,410円と4倍以上ひらきます。それでも成田を選ぶ理由は、航空券の差額が交通費の差を超えるときだけです。
まず確認: 到着時刻と行き先を先に決める
- 到着が22時を過ぎるかどうかを把握している
- 泊まる場所が山手線の東側(上野・東京)か西側(新宿・渋谷)かを決めてある
- 大きい荷物を自分で運ぶか、宿へ送るかを決めてある
- 成田・羽田で航空券の差額が1人いくらあるかを見た
- 出発ターミナルと到着ターミナルが同じかを確認した
2つ目が効きます。成田からはスカイライナーが日暮里・京成上野へ、N’EXが東京・品川・渋谷・新宿へ。同じ成田でも、降りる駅で使う列車が変わり、運賃も750円違います。羽田は京急が品川・都営浅草線方面、モノレールが浜松町で、こちらは190円差。宿の位置を先に決めておくと、選ぶ列車が自動的に決まります。

都心までの運賃と所要時間
各社の公式運賃表・時刻表による。JR東日本は2026年3月14日に普通運賃を平均7.8%改定(特急料金は据え置き)、東京モノレールは2024年3月16日、エアポートバス東京・成田は2024年8月1日に改定している。
最安どうしで比べると、羽田の京急330円に対し成田はアクセス特急の1,200円。差は870円で、2人なら1,740円、4人なら3,480円になります。速さで比べると、羽田は品川まで14分、成田は日暮里までスカイライナーで36分。ただしスカイライナーは2,580円なので、速さを買う金額が羽田の7.8倍です。
成田で意外に強いのがJR快速です。1,410円で東京駅まで直通し、乗車80分。スカイライナーとの差は1,170円で、浮いた金額は1人あたり昼食1回ぶんに相当します。荷物が少なく、着いた日に予定を入れていないなら、快速で十分。逆に、到着が夕方でその日のうちに動きたいなら、36分と80分の差は44分ぶんの行動時間になります。
深夜・早朝に着く日の選択肢
成田の深夜便がそもそも少ないのは、運用時間の制限があるからです。開港以来23時から翌朝6時までは原則として離着陸を禁止していて、2019年10月27日からA滑走路だけ24時まで延長された。B滑走路は22時から23時までが10便までの制限付きです。羽田は24時間運用で、深夜早朝(23時〜6時)の発着枠が最大で年4万回。深夜に着く便を選べるかどうかは、この差から出ています。

成田は2028年度末をめどにB滑走路の延伸とC滑走路の供用が予定され、空港全体の運用が5時から24時30分へ広がります。いまの前提が変わるのはその後です。LCCの深夜着から組む1泊2日のような行程を作るなら、当面は羽田側でしか成立しません。
引っかかりやすいポイント
羽田のタクシー定額は「都心部」でひとくくりにできない
羽田空港の定額運賃は区ごとに金額が決まっていて、2026年4月20日に改定されました。千代田区7,600円、渋谷区8,500円、新宿区9,000円、世田谷区8,900円、豊島区11,200円。22時から5時までに収まる乗車は深夜早朝の別額になり、千代田区で9,000円、新宿区で10,700円です。いずれも高速道路料金は別途かかります。
間違えやすいのは対象区域のほうです。「都心部=千代田・中央・港」という区分は存在せず、中央区・港区・品川区・大田区・目黒区・江東区は定額運賃表に載っていません。これらの区へはメーター料金です。銀座や六本木に泊まる人が「定額で1万円弱」と見積もると、実額と食い違います。
ターミナル間の鉄道は無料ではない
羽田で第1・第2ターミナルと第3ターミナルのあいだを移動するとき、無料なのは連絡バスだけです。バスは5時から20時まで4分間隔、20時から24時までは8分間隔で走っています。京急に乗ると150円、モノレールなら230円かかる。無料になるのは乗り継ぎ客に配られる「乗継乗車票」を受け取った場合だけで、パスポートと航空券の確認があります。成田も連絡バスは無料で、第1と第3のあいだが約14分、第3と第2のあいだが約3分。第2と第3は徒歩でも約13分です。
手荷物配送は「空港手数料660円」が別に乗る
空港から宿へ荷物を送る場合、宅急便の運賃に空港手数料660円が加算されます。成田・羽田から東京23区宛の1個・片道で、60サイズが1,600円、80サイズが1,890円、100サイズが2,190円、120サイズが2,700円。スーツケースは100〜140サイズに収まることが多いので、実際の負担は2,190円から3,290円です。カウンターは成田の第1(北・南ウイング)・第2・第3、羽田の第1・第2・第3の各ターミナル到着ロビーにあり、午前の発送なら翌日に届いて時間帯の指定もできます。発送の締切時刻は窓口ごとに違うと公式が書いていて、統一の時刻は公表されていません。
航空券の差額がいくらあれば成田を選ぶか
交通費の差は、最安どうしなら片道870円、快速とモノレールで比べれば890円、優等列車どうし(スカイライナー2,580円 対 モノレール520円)なら2,060円です。往復と人数を掛けると、2人で往復した場合の差は最安比較で3,480円、優等列車比較で8,240円になります。航空券が1人5,000円安いなら成田で足が出ませんが、1人1,000円しか安くないなら羽田のほうが総額で勝ちます。
時間も足して考えるなら、羽田は品川まで14分、成田はスカイライナーで日暮里まで36分、JR快速なら東京まで80分。往復で最大2時間以上の差になります。滞在が2泊3日なら、この2時間は半日ぶんの観光に相当する。逆に、1週間以上滞在するなら往復2時間の差は薄まるので、航空券の差額が勝ちやすくなります。
私は、宿が上野・浅草・東京駅の側なら成田、新宿・渋谷の側なら羽田を先に見ます。成田から新宿へはN’EXで3,330円かリムジンバスで3,600円と高く、スカイライナーの安さが効かないためです。LCCの運賃タイプと手荷物料金を織り込んで総額で比べると、成田発着のLCCが安く見えても、交通費と手荷物代で逆転することがあります。
浅草側に泊まる例では、2026年7月3日に開業したクロススイーツ東京浅草があります。銀座線浅草駅6番出口から徒歩5分で、客室は25㎡〜93㎡の11タイプです。
帰りの便を取るときは、空港での締切時刻も見ておいてください。羽田の国内線は預け荷物の締切が出発30分前になり、空港に着くべき時刻が前へずれました。成田は第2と第3のあいだが徒歩13分、第1と第3はバスで14分かかるので、ターミナルを間違えるとこの締切に間に合いません。到着便と出発便でターミナルが違う日は、乗り継ぎ時間を30分多めに取ったほうが安全です。
成田で日程が合わない日に、ピーチのように同日往復の運賃で動く手もあります。条件は弾丸往復運賃の買い方にまとめました。羽田・成田のどちらを使うかは、その運賃が出ている路線で決まります。
- 京成電鉄 スカイライナー チケット購入のご案内(運賃・ライナー料金) ↗確認日 2026-09-14
- JR東日本 N’EX(成田エクスプレス)チケット ↗確認日 2026-09-14
- 京浜急行電鉄 羽田空港第3ターミナル駅 運賃一覧 ↗確認日 2026-09-14
- 東京モノレール 運賃表(羽田空港第3ターミナル駅) ↗確認日 2026-09-14
- エアポートバス東京・成田 ご利用の流れ(運賃) ↗確認日 2026-09-14
- 東京ハイヤー・タクシー協会 羽田空港定額運賃(2026年4月20日改定) ↗確認日 2026-09-14
- 成田国際空港 カーフュー(運用時間) ↗確認日 2026-09-14
- ヤマト運輸 空港宅急便 カウンター一覧・空港手数料 ↗確認日 2026-09-14
出典: 上の原典ブロック / 写真: MaedaAkihiko(CC BY-SA 4.0)・名無し野電車区(CC BY-SA 3.0)・BWard 1997(CC BY 4.0)/Wikimedia Commons / 確認日 2026-09-14








