プラハ3泊5日モデルプラン|百塔の街と天文時計、プラハ城をめぐる旅
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目次9項目
プラハ3泊5日を、川の東側の旧市街に1日、橋を渡った城の地区に1日で割ります。地上の実費は2人で4,100コルナ、1コルナ7.43円なら約30,500円。西欧より安く済む街ですが、聖ヴィート大聖堂は日曜の午前が開かず、ユダヤ博物館は土曜が休み。着く曜日で中身が変わります。
旅程表
DAY 1空港からの119番バスは、もう走っていない
動線の意図: 初日は移動と切符だけ。閉館時刻のある施設を入れず、夜は宿から歩ける範囲で終える。
ヴァーツラフ・ハヴェル空港から市内へは、地下鉄の駅までバスで出て乗り換えるのが基本です。長く案内されてきた119番バスは、2024年3月6日にトロリーバス59番へ置き換わりました。番号だけ覚えて行くと、乗り場で探すものが見つかりません。
運賃は2026年1月1日に上がりました。90分券が40コルナから50コルナへ、24時間券が120コルナから150コルナへ。72時間券は350コルナです。1枚の90分券でバスと地下鉄を通しで使えるので、空港から宿までは乗り換えを挟んでも1枚で足ります。30分券39コルナでは中心部まで届きません。
スーツケースを持っているなら、ここにもう1枚要ります。25×45×70センチを超える荷物には荷物券25コルナがかかる決まりで、空港から機内持込サイズ超の鞄を引いて乗るなら合計75コルナ。ただし24時間券と72時間券の保持者は大型荷物1個を無料で持ち込めます。3泊の滞在で乗る回数を数えると、都度90分券を買っても72時間券を1枚買っても、ほぼ同じ350コルナに着地します。荷物券のぶんだけ72時間券のほうが得です。
エアポート・エクスプレスだけは別勘定で、通常のPID券では乗れません。専用券が大人200コルナ、6〜15歳は100コルナ。そのかわり手荷物は無料で、24時間動いています。中央駅の近くに泊まるなら乗り換えなしで着く一本道です。
紙の券は最初の1回だけ刻印します。24時間券も72時間券も、最初に乗るときに1回打つだけ。地下鉄構内の黄色い端末なら非接触カードをタップするだけで有効期限入りの券が出て、刻印そのものが要りません。打刻を忘れたり券を持っていなかったりすると反則金の対象になります。
通貨はユーロではなくチェココルナです。外務省は、路上で外貨の両替を持ちかけてくるのは違法な闇両替で、偽札に交換されることがあると注意しています。在チェコ日本国大使館は、カレル橋付近の両替所の前で「良いレートで換金する」と声をかけられ、1枚目だけ200コルナ札で残りは価値の低い他国紙幣を渡された実例を挙げている。両替は正規の店舗で、支払いはカードで通すほうが早い。国際ブランドの違うカードを2枚に分けて持つのが現実的な備えです。
入国の手続きは去年までと形が変わっています。EESという出入国システムが2026年4月10日に全面運用へ入り、旅券へのスタンプが電子記録に置き換わりました。取られるのは指紋4本と顔画像、旅券データ、出入国の日時と場所。プラハ空港では到着エリアのセルフ端末で、入国審査の前に自分で登録できます。
ETIASという電子渡航認証のほうは、2026年9月の時点でまだ申請を受け付けていません。開始日も公表されていない状態で、欧州連合は運用開始の数か月前に告知すると書いています。手数料は20ユーロ、有効期間は3年か旅券の失効日の早いほうまで。18歳未満と70歳超は手数料が免除されます。旅券は出国予定日から3か月以上の残存有効期間があり、発行から10年以内であることが条件で、滞在できるのはあらゆる180日の期間内で90日までです。
電源は230V・50Hz。日本の100Vとは倍以上ちがうので、充電器やドライヤーの対応電圧を出発前に見ておいてください。変圧器まで要るかどうかの線引きは変換プラグと変圧器の違いで分けています。
DAY 2橋を渡るのは無料で、塔に登るのが有料
動線の意図: 人の少ない早朝に橋を渡り、正時に合わせて広場へ移る。午後は土曜に閉まるユダヤ人地区を先に済ませる。
午前: 聖人像は「30本近い」ではなく、ちょうど30体

見どころ: 14世紀半ばにカール4世がペトル・パルレーシュの設計で架けた石橋で、欄干に並ぶ聖人像はちょうど30体。最古のものは1683年のヤン・ブロコフ作、聖ヤン・ネポムツキー像で、高さ2.5m、重さ20クインタル、当時7,000金貨がかかったと公式が記しています。像は没後300年を記念して奉献されましたが、実際に彼が川に投げ込まれたのは1393年。寄進者が10年数え違えたことまで公式が書いています。
実用tip: 橋そのものは市が管理する公共の道路で、入場料の設定がありません。時間の制限もないので、人の少ない早朝が通りやすい。欄干には、聖人が投げ込まれた場所を示す真鍮の十字架があり、5つの星に指を1本ずつ当てて手を置くと願いがかなうという言い伝えが公式に載っています。星が5つなのは、ラテン語で「沈黙」を意味する tacet の5文字にちなむという説明です。
- 通行
- 0 円(公共の道路・時間制限なし)
- 旧市街橋塔
- 大人 250 コルナ / 6〜9月 9:00〜20:30 / 138 段
- マラー・ストラナ側橋塔
- 大人 200 コルナ(2塔共通券は 340 コルナ)
- 最寄り
- 地下鉄A線 Staroměstská 駅
橋の両端に立つ塔は、どちらも登れます。旧市街側が250コルナで138段、マラー・ストラナ側が200コルナ。2塔をまとめた共通券なら340コルナで、別々に買うより110コルナ安い。どちらの塔も開館後の1時間は半額になります。6月から9月は9時開場なので、10時までに入れば125コルナです。

見どころ: 塔の南面に掛かる天文時計は、1410年にミクラーシュ・ズ・カダニェが作り、15世紀末にハヌシュ・ズ・ルージェが改良したもの。稼働しているものとしては世界最古で、運営者がそう名乗っています。ハヌシュを製作者とする話は作家イラーセクの伝説だと公式が明記しています。毎正時に骸骨が綱を引いて鐘を鳴らし、2つの窓に12使徒が順に現れて、窓が閉じると鶏が鳴く。脇では守銭奴が袋を持って頷き、虚栄の男が鏡を見ています。
実用tip: 使徒の行進は毎正時、公式の掲示では8時から23時まで。正時の直前は人垣ができるので、少し前に位置を取ります。塔は階段なら大人350コルナ、エレベーターを使うと450コルナ。開館後の1時間は半額で、4月から12月は9時開場なので10時までに入れば175コルナです。展望回廊は高さ42m。
- 塔の入場料
- 大人 350 コルナ(エレベーター利用 450) / 6〜15歳・65歳超 230 コルナ
- 開館
- 4〜12月 毎日 9:00〜20:00 / 1〜3月 10:00〜19:00
- 歴史的広間・地下
- 基本料金への追加 150 コルナ(地下のみ 100)・当日現地払いのみ
- 最寄り
- 地下鉄A線 Staroměstská 駅 / B線 Náměstí Republiky 駅
ゴシック礼拝堂と迎賓の間と地下を見るガイド付きの周遊は、別のチケットではなく塔の基本料金への追加料金という扱いです。礼拝堂からは12使徒の人形を裏側から見られます。追加料金は150コルナ、地下だけなら100コルナ。ただしオンラインでは買えず、当日その場でしか払えません。決まった時刻の枠でしか動かないので、入場のときに次の回を聞くことになります。
広場をはさんで立つティーン教会は、月曜が閉門です。入るときは任意の寄付で、教会が案内している目安は50コルナ。堂内は撮影も飲食も会話も禁止で、男性は帽子を取って入ります。歴史の解説は堂の外でしかできない決まりです。天文学者ティコ・ブラーエの墓と、1673年製でプラハ最古のオルガンがここにあります。
午後: ユダヤ人地区は1枚の券で6か所、土曜は休み
見どころ: マイゼル、ピンカス、クラウゼン、スペインの各シナゴーグと旧ユダヤ人墓地、そして旧新シナゴーグ。6か所が1枚の券で回れます。ピンカス・シナゴーグの壁には、ボヘミアとモラヴィアのホロコースト犠牲者の名前が書き込まれている。旧ユダヤ人墓地は狭い区画に何層も墓石が重なっていて、地面から傾いて立つ石の密度がそのまま歴史の長さになっています。
実用tip: 土曜とユダヤ暦の祝日は休みです。DAY 2が土曜に当たる日程だと、この午後がまるごと落ちます。券は大人600コルナで、個人客なら開館日3日ぶん有効。ただし各施設に入れるのは1回だけです。旧新シナゴーグの単独券は2024年1月1日に廃止され、共通券に統合されました。販売は閉館の30分前で終わります。公式の所要目安は2〜3時間。
- 入場料
- 大人 600 コルナ / 26歳未満の学生 400 コルナ / 7〜15歳 200 コルナ / 6歳以下 無料
- 開館
- 9月1日〜10月17日 9:00〜18:00(季節で変動)
- 休館
- 土曜とユダヤ暦の祝日
- 最寄り
- 地下鉄A線 Staroměstská 駅

夜はビールです。付加価値税の標準税率は21%ですが、レストランでの料理は軽減税率の12%。ただし飲料はそこから外れていて、ビールを含むアルコールは標準の21%がかかります。同じ店の伝票でも、皿と杯で税率が違う。
チップに公的な定めはありません。ロイヤリティ基盤の Rondo.cz と Nomce 社が2026年9月に公表した3,000人規模の調査では、満足したときの額は会計の6〜10%という回答が最も多く、29.4%を占めました。公式の掲示ではなく参考値ですが、桁の見当はつきます。伝票に obsluha と書かれた行が入っていれば、それがサービス料なので足す必要はありません。
DAY 3大聖堂は日曜の午前に入れない。それが城の日を決める
動線の意図: 開館9時の城を午前に固定し、坂を下りながら麓へ。日が落ちる時刻に合わせて川岸へ戻る。

見どころ: 城の敷地そのものは6時から22時まで無料で歩けます。有料なのは建物の中で、現行の券は主要周遊券(Main circuit)の一本。旧王宮、聖イジー教会、聖ヴィート大聖堂、黄金小路とダリボルカ塔の4か所が含まれます。大聖堂の西側は1929年にようやく完成し、その完成に合わせて設置された新しいステンドグラスの作者のひとりがアルフォンス・ミュシャでした。キセラやシュヴァビンスキーの作品も同じ時期のものです。
実用tip: 日曜は観光の拝観が12時からで、午前は8時30分と10時のミサに充てられます。公式の常設の時間表は17時終了と書いていますが、実際の日別カレンダーは16時終了で動いているので、17時まで見られる前提で組むと現地で外します。最終入場は閉館の20分前。平日でも技術上の理由で終日閉まる日があり、祝日には午前が潰れます。訪問日の公式カレンダーを一度見てから出るのが確実です。
- 主要周遊券
- 大人 450 コルナ / 6〜16歳・26歳以下の学生・65歳以上 300 コルナ / 家族 950 コルナ
- 券の有効期間
- 2 日間(各建物に入れるのは1回だけ)
- 大聖堂の拝観
- 月〜土 9:00〜 / 日曜 12:00〜(実運用の閉館は16:00・最終入場は20分前)
- 敷地
- 毎日 6:00〜22:00・0 円
旧来のガイドにある「Aコース」「Bコース」という券種は、いまの公式にはありません。単独で買えるのは大聖堂の展望塔(200コルナ・287段)とプラハ城絵画館(200コルナ)の2つだけで、大聖堂の身廊だけを見る券は存在しません。常設展をまとめた別の周遊券が300コルナで、絵画館と「プラハ城の物語」展、火薬塔、ロジュンベルク宮殿が入ります。
門の衛兵交代は9時から18時まで毎正時。正午だけは第1中庭でファンファーレと軍旗の交換がつきます。9時の開館に合わせて入ると、ちょうど1回目に当たります。
午後: カフカが住んだのは22番地、1916年から1917年まで

見どころ: 城壁に沿って16軒の小さな家が並ぶ路地で、うち9軒が過去500年の暮らしを見せる常設展示になっています。残りは手工芸の土産物店。家々の屋根の上には防衛回廊が通っていて、甲冑が並んでいます。フランツ・カフカは22番地に1916年から1917年まで住んで仕事をしたと公式が書いています。
実用tip: 単独の入場券はなく、主要周遊券に含まれます。ただし閉館後は小路そのものに無料で入れます。家の内部には入れませんが、石畳と家並みだけを見るなら夕方以降でも成立する。防衛回廊と塔はバリアフリーに対応していません。
- 入場
- 主要周遊券に含む(単独券なし)
- 開館
- 4〜10月 9:00〜17:00 / 11〜3月 9:00〜16:00
- 閉館後
- 小路は無料で通行可(家の内部は不可)
- カフカの家
- 22番地(1916〜1917年)
城を下りるとマラー・ストラナです。聖ミクラーシュ教会はプラハでいちばん名の知れたバロック教会で、公式はアルプス以北で最も価値のあるバロック建築のひとつと紹介しています。ドームの直径は20m、灯籠の頂までの内部の高さは57m近く、プラハで最も高い内部空間です。入場は大人150コルナ、割引90コルナ。現金かカードのみで、観光カードの類は使えません。最終入場は閉館の15分前。
すぐ隣に建つ聖ミクラーシュの鐘楼は、名前が似ていますが別の施設で別料金です。市の観光局が運営する展望塔で、大人200コルナ。教会の券では入れません。
レノン・ウォールはマルタ騎士団が所有する壁で、入場料の設定がありません。2019年11月7日に改装された壁の中心には世界地図が描かれ、30の言語で「自由」という語が入っています。鉛筆とサインペンとチョークなら誰でも書き足せますが、スプレーは禁止です。
夜: 城のライトアップは、川の対岸から見るほうが大きい

日が落ちたら川岸へ戻ります。城は丘の上に横長に伸びているので、近づくほど全体が入らなくなる。対岸の旧市街側から見ると、城と大聖堂とカレル橋が1つの画に収まります。空の色が残っているうちが境目で、完全に暗くなると建物のシルエットが背景に溶けます。
ペトシーンの丘の展望塔も夜景の候補ですが、丘へ上がるケーブルカーは2026年9月21日まで運休していて、22日から新しい車両で再開します。再開直後の22日から27日は入場が20%引きになります。ケーブルカーは乗り換えのできない専用運賃60コルナで、30分券も90分券も使えません。
DAY 4-5宿泊税は泊数ではなく「滞在開始日を除いた日数」で付く
動線の意図: 空港に入る時刻から逆算する。午前は宿の徒歩圏で済ませ、荷物を持って地下鉄に乗る時間を昼に置く。
チェックアウトのときに、予約サイトの表示に入っていない請求が出ます。プラハ市の宿泊税で、1人1泊あたり50コルナ。条例の書き方が少し変わっていて、課税されるのは「滞在の各起算日、ただし滞在開始日を除く」という数え方です。3泊なら1人150コルナ。18歳未満は免除されます。同じ宿に連続60日を超えて泊まる場合は課税の対象から外れます。
午前の買い物は旧市街で済ませます。ヴァーツラフ広場から旧市街広場までが商業の中心で、地下鉄A線とB線が交わる Můstek がその真ん中。ボヘミアガラスと木の玩具、それにビールの銘柄が土産物の定番です。
空港へは往路の逆をたどります。地下鉄は5時ごろから24時ごろまでで、そこから59番か100番に乗り継ぐ。エアポート・エクスプレスなら中央駅から一本です。タクシーは外務省が名指しで注意している項目で、非常に高額な料金を請求する車が依然として存在すると書かれています。流しを拾わず、空港タクシーか無線タクシーを使い、乗る前に概算料金を確認する。英語が通じて信頼性が高い会社として AAA と Tick Tack の名前が挙がっています。
曜日で閉まるもの、時間で縮むもの
この街の行程は、料金よりも開いている時間で決まります。3泊5日で見るべきものを並べると、閉まる条件が施設ごとにばらばらで、しかも重なる日があります。
いやなのは金曜に日本を発つ日程です。DAY 2が土曜でユダヤ人地区が休み、DAY 3が日曜で大聖堂の午前が使えない。2日続けて予定の半分が落ちます。週末に有給を1日足すと自然に金曜発になるので、社会人がいちばん取りやすい日がこの街ではいちばん弱い。
金曜発しか取れないなら、DAY 2とDAY 3を入れ替えます。土曜に城へ行けば大聖堂は9時から開いていて、日曜にユダヤ人地区へ回れば開いている。ティーン教会だけは日曜の扱いが割れているので、そこは当日の掲示に従うことになります。
旅程の変更案
雨の日の組み替え
弱いのはDAY 3です。城は丘の上にあり、敷地の移動も黄金小路も坂を下りるマラー・ストラナも屋外。石畳は濡れると滑ります。
振り替え先はDAY 2の午後です。ユダヤ人地区の6施設はすべて屋内で、旧ユダヤ人墓地を除けば傘を畳んだまま回れます。旧市街庁舎の歴史的広間と地下も屋内で、追加150コルナで1時間は潰せる。天気予報が読める段階でDAY 2とDAY 3を入れ替えられるなら、そのほうが失うものが少ない。
入れ替えるときに確認するのは曜日です。土曜に当たるとユダヤ人地区が休み、日曜に当たると大聖堂の午前が消えます。雨を避けたつもりで閉館日に当てると、両方を失います。
便が1時間以上遅れたら
DAY 1に時間の決まった予定を入れていないので、往路が遅れて失うのは夜の散歩だけです。空港から市内への足も深夜まで残っていて、0時15分から5時までは深夜バス910番と907番が30分から60分の間隔で走ります。割増運賃もありません。
効くのは復路側です。地下鉄が動くのはおよそ5時から24時までなので、早朝の便だと地下鉄に乗れません。その時間はエアポート・エクスプレスが24時間動いているので、中央駅まで出て専用券200コルナで乗るのが確実です。
城の券は2日間有効なので、DAY 3に入りきらなくてもDAY 4の午前に残りを回せます。ただし各建物に入れるのは1回だけで、入り直しはできません。
疲れた時の妥協案
最初に落とすのは塔です。旧市庁舎の塔も橋塔も大聖堂の展望塔も、登ると景色は増えますが足が減ります。旧市庁舎はエレベーターが使えて追加100コルナ。大聖堂の展望塔は287段で、エレベーターがありません。
次がDAY 3午後のマラー・ストラナです。城から坂を下りたあとに教会と路地を歩く区間で、2人で300コルナ浮きます。レノン・ウォールと橋の眺めだけなら無料で成立する。
削ってはいけないのはDAY 3午前です。大聖堂は日曜の午前に入れないという制約があるぶん、入れる日に入っておかないと代わりが立ちません。この行程が向かないのは、石畳を1日歩くと足の裏が痛くなる人です。旧市街の路地も城への坂も黄金小路も、全部が不揃いな石畳。底の薄い靴で来ると、DAY 3の午後には歩幅が縮みます。
宿泊エリアの選び方
宿に求めるのは、地下鉄A線かB線の駅から徒歩圏にあることと、スーツケースを引く区間に石畳の坂が入らないことです。プラハの旧市街は路面が不揃いで、同じ「駅から5分」でも荷物の負担が変わります。
旧市街(Staré Město)に泊まると、DAY 2がまるごと宿の徒歩圏に入ります。カレル橋も旧市街広場もユダヤ人地区も歩いて回れて、夜も人通りが絶えない。ただし外務省が名指しする窃盗の多発地点がこの区域に集中していて、旧市街広場もカレル橋もその中に入ります。夜に細い路地を通る動線になるかどうかは、宿を決める前に地図で見ておくほうがいい。
新市街(Nové Město)のヴァーツラフ広場周辺は、地下鉄A線とB線とC線が全部使える区域です。中央駅が近いのでエアポート・エクスプレスが直通し、荷物を持つ区間がいちばん短い。旧市街まで歩いて10分ほどで、宿の値段は旧市街より落ち着きます。
マラー・ストラナは、DAY 3が宿の目の前から始まります。城への坂も聖ミクラーシュ教会も徒歩圏。かわりに川を渡らないと旧市街へ行けないので、DAY 2は毎回カレル橋かトラムを使うことになります。坂の多い地区なので、到着日と出発日に荷物を引く距離は長くなります。
予約の順番は、航空券の曜日、宿、現地のチケットです。プラハで先に押さえるものは多くありません。城も天文時計の塔もユダヤ博物館も当日窓口で買えて、時間枠の指定がない。曜日だけが動かせないので、そこを最初に決めます。通信の手当てはeSIMとレンタルWiFiの分岐点で人数別に分けています。
この旅行でかかる費用
前提: 大人2人、市内交通は72時間券、有料で入るのはプラハ城の主要周遊券・旧市庁舎の塔・ユダヤ博物館の6施設・聖ミクラーシュ教会の4か所。カレル橋と城の敷地とレノン・ウォールは無料です。宿泊税は3泊ぶんを含め、航空券と宿と食事は総額から外しました。
上表の料金はすべて 確認日 2026-09-20 時点の公式表示。為替はチェコ国立銀行の公表レート(2026-09-18・100円=13.451コルナ)から換算した1コルナ7.434円。
4,100コルナのうち、入場料が3,100コルナで交通が700コルナ、宿泊税が300コルナ。入場料の4割弱をユダヤ人街の共通券が占めます。1人600コルナは城の主要周遊券より高い額ですが、入れるのが6施設で開館日3日ぶん有効なので、1施設あたりで割ると安い部類です。
削る余地は塔にあります。旧市庁舎の塔を開館後1時間の半額枠に入れると2人で350コルナ、落とせば700コルナ。開館は4月から12月が9時なので、10時までに入るだけで半額になります。橋塔を足す場合も同じ半額枠があり、2塔の共通券340コルナと組み合わせると効きます。
増やす方向なら、プラハ城の常設展周遊券が2人で600コルナ、大聖堂の展望塔が400コルナ、旧市街とマラー・ストラナの2塔共通券が680コルナ。全部足しても1,680コルナで、西欧の都市なら入場料1か所ぶんです。この街の安さは食事や宿よりも、入場料の桁に出ます。
為替には幅を見ておいてください。チェコ国立銀行の公表レートで1コルナ7.434円ですが、2026年6月22日から9月18日の64営業日で見ると7.348円から7.738円まで動いています。振れ幅は5%ほど。4,100コルナという同じ金額が、7.35円なら約30,100円、7.74円なら約31,700円になります。1コルナ7円で見積もっていた頃より6%高いので、古い記事の金額をそのまま使うと足が出ます。
この行程が向かないのは、1日に1か所をゆっくり見たい人です。DAY 2は橋と広場と塔とユダヤ人街の6施設を1日に詰めていて、閉館時刻に追われながら歩くことになります。美術館や展示を腰を据えて見たいなら、ユダヤ人街だけで半日を取って4泊6日にするほうが確実です。
2026年の臨時の閉鎖は日程に直接効きます。旧王宮は9月4日から10月1日まで王冠宝器の展示準備で閉まり、ペトシーンのケーブルカーは9月21日まで運休。どちらも出発前にもう一度見ておいてください。同じ3泊5日で隣の街を組むならウィーンの3泊5日が列車でつながる距離、城を足すならミュンヘンとノイシュバンシュタイン城の4泊6日が近い規模です。
出典: プラハ城管理局 / 聖ヴィート大聖堂(Metropolitní kapitula u sv. Víta) / プラハ市観光局(prague.eu) / プラハ・ユダヤ博物館 / 旧新シナゴーグ / ティーン教会小教区 / 聖ミクラーシュ教会 / プラハ交通事業(DPP)・プラハ統合交通(PID) / ヴァーツラフ・ハヴェル空港 / プラハ市(宿泊税条例 OZV 18/2019・19/2021) / チェコ財務行政(付加価値税) / チェコ国立銀行(為替) / 欧州委員会・EU(EES・ETIAS) / チェコ外務省 / 在チェコ日本国大使館 / 外務省 海外安全ホームページ の各公式サイト / チップの参考値: Rondo.cz・Nomce 社調査(2026年9月公表・回答3,000人) / 確認日 2026-09-20 / アイキャッチ写真: Gregorini Demetrio/CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)








