富士山の登山規制と入山料2026|4ルート共通4,000円と予約の手順
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入山料は4ルート共通で1人1回4,000円、手続きは山梨県側が事前予約制、静岡県側が事前登録制です。金額より効いてくるのはキャンセルの扱いで、吉田ルートは決済日の翌日までしか無料で取り消せません。1日4,000人の上限があるので枠は早く押さえたい。ところが早く押さえるほど、天候で降りる判断をしたときに4,000円が戻らなくなります。
まず確認: 登る前に決まっていること
- 4つのうちどのルートで登るかを決めてある
- 午後2時までに五合目のゲートを通れる行程になっている
- (午後2時以降に入るなら)山小屋の予約が取れている
- 防寒と防水の装備、登山靴、詳細な地図が用意できる
- 100円玉を中心に小銭を持っている
2つ目と3つ目は同じ規制の表と裏です。午後2時から翌午前3時のあいだは、山小屋の宿泊者を除いて入山できません。吉田ルートの入山可能時間は午前3時から午後2時までで、この枠の外に立つと、山小屋の予約確認を示せない限りゲートで止まります。夜通し登る形の登山を止めるための規制で、両県に共通しています。
5つ目は地味ですが、現地で効きます。富士山のトイレは1回あたり100円から300円程度のチップ制で、山小屋はキャッシュレスに対応していないことがある。入山料はオンラインでも現地でもカードや電子決済が使えるのに、登り始めた先は現金の世界に戻ります。
4ルートを距離と標高で並べる
距離・所要時間・標高・登山期間は富士登山オフィシャルサイト(山梨県・静岡県が運営)の4ルート比較による。2026年のシーズンは9月10日で終了し、現在は冬季閉鎖中。
表を縦に読むと、選び方が出ます。標高差がいちばん小さいのは富士宮で、五合目が2,400m。登り4.3kmは最短ですが、その距離で同じ高度を稼ぐので急登が続きます。御殿場は五合目が1,440mしかなく、登り10.5km・約8時間40分。標高差2,000m超を歩き通す体力が要ります。初めてなら吉田で、理由は距離でも時間でもなく山小屋の数です。
下りの時間も見ておいてください。富士宮は約2時間40分で最短、吉田は約3時間35分で最長です。登りと下りを足すと、富士宮が約7時間50分、吉田が約9時間45分、御殿場が約12時間10分。日帰りで往復するなら、御殿場は始発のバスに乗っても日没に間に合うかどうかの線になります。五合目まで車を使わずに行く場合の乗り継ぎはバスで回る富士五湖の移動と同じ経路になります。

手続きの順番(山梨県側と静岡県側)
山梨県側と静岡県側の違いは、上限で弾かれるか、登録を済ませないと入れないかの差です。吉田は枠が埋まれば終わり、静岡側は人数の上限がないかわりに登録が要る。同じ4,000円でも、先に動く必要があるのは吉田のほうになります。
引っかかりやすいポイント
キャンセルは決済日の翌日まで
吉田ルートの入山料は、決済日の翌日までなら無料で取り消せます。ところが決済日の翌々日からは全額のキャンセル料がかかる。つまり2か月前に枠を押さえた時点で、その4,000円は返ってこない前提の金になります。台風で登れなくなっても、体調を崩しても同じ。枠の確保と支払いの自由は両立しないので、日程に自信が持てないうちは押さえないほうが損をしません。逆に週末の枠は早く埋まるので、日程が動かないと分かっている人は早く決済する側に回ります。
午後2時のゲートは、山小屋の予約で開く
午後2時から翌午前3時のあいだに入山できるのは、山小屋の宿泊者だけです。日帰りで登るつもりなら、五合目を午後2時までに出る行程しか成立しない。吉田ルートの登りが約6時間10分なので、午後2時に入ると山頂に着くのは夜の8時過ぎになります。この規制は「間に合わなかったら翌朝にする」という判断を、ゲートの側で強制している形になっている。到着が遅れた日は、ふもとに1泊して翌朝に出直すほうが早い。
入山料は電子決済でも、トイレは現金
入山料の支払いは10種類を超える電子決済に対応しているのに、登り始めた先のトイレは1回100円から300円程度のチップ制です。小銭、とくに100円玉が要る。標高が上がるほど両替できる場所は無くなるので、五合目を出る前に用意しておくことになります。登りと下りで合わせて5回使えば1,500円前後。この額を現金で持っていないと、必要なときに使えません。旅先で現金がどこまで要るかという話は旅費の削り方の順番のほうにも書きました。
装備と、ふもとの1泊
高山病への備えも、装備と同じ列に置いておくほうが安全です。富士宮ルートは五合目が2,400mで、バスで着いた時点ですでに高い。着いてすぐ登り始めず、五合目で30分から1時間ほど身体を慣らしてから歩き出すと、頭痛が出る確率が下がります。御殿場ルートは逆に1,440mからの登りなので、標高に慣れる時間は長く取れるかわりに、距離が10.5kmと最長になる。どちらを取るかは体力と時間の配分の問題です。
公式が名指ししている装備は、防寒対策と防水対策、登山靴、そして詳細な地図の4つです。富士山は3,776mで、山頂の気温は夏でも下がります。五合目で寒くない気温でも、山頂は別の季節だと思ったほうがいい。雨具は上下が分かれたものにしておくと、風の強い稜線で使えます。
山小屋を使う2日の行程にすると、入山の時間帯の制約が外れます。午後2時以降でも入山でき、途中で眠れるぶん高山病の危険も下がる。そのかわり山小屋の予約が先に要るので、入山料の枠と山小屋の両方を同じ日程で押さえることになります。どちらかが取れない時点で計画を組み直すので、順番としては山小屋が先です。
前泊はふもとで取るのが現実的です。五合目へ向かうバスは朝が早く、御殿場駅・富士山駅・富士宮駅の周辺に泊まっておけば始発から動ける。登らずに眺めるほうへ切り替えるなら富士山が見えやすい拠点と時間帯を、ふもとの1泊をどこで取るかは次の節で書きます。
2026年のシーズンは9月10日で終わり、吉田・須走・御殿場は五合目から山頂まで、富士宮は六合目から山頂までが冬季閉鎖に入っています。お鉢めぐりも閉じている。この夏の制度の変更点そのものは入山料が全4ルート4,000円になった経緯にまとめました。下山後に湯へ寄るなら、作法は環境省の掲示基準に沿った温泉の入り方へ。
次にやることは、登る年のシーズンの日付が発表されてから、山小屋と入山料の枠を同じ日で押さえる順番を決めるところまでです。決済を先に済ませると、そこから先は返ってきません。
- 富士登山オフィシャルサイト 登る前に知っておくこと(入山料4,000円・夜間規制) ↗確認日 2026-09-20
- 富士登山オフィシャルサイト 4ルート比較(距離・所要時間・登山期間) ↗確認日 2026-09-20
- 富士登山オフィシャルサイト よくある質問(予約・決済・キャンセル・トイレ) ↗確認日 2026-09-20
- 富士登山オフィシャルサイト 開山状況(冬季閉鎖の範囲) ↗確認日 2026-09-20
出典: 上の原典ブロック / 写真: Fabio Achilli/CC BY 2.0(Wikimedia Commons) / 確認日 2026年9月20日








