車なしで回る富士五湖1泊2日|バス移動の総額と乗り継ぎの実際
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目次7項目
車なしで富士五湖を1泊2日。使うのは新宿からの高速バス1本と、河口湖駅を起点にする周遊バス3路線だけです。ロープウェイと遊覧船、大石公園、鳴沢氷穴と富岳風穴まで回って1人8,000円。行程を縛るのはブルーラインの1日5本という本数ひとつで、ここから逆算すると2日間の形はほぼ決まります。
旅程表
DAY 1時刻に縛られないレッドラインの日にする
動線の意図: 初日は高速バスの到着時刻が渋滞で読めない。だから15分間隔のレッドラインだけで組み、遅れても行程が崩れないようにする。本数の少ない路線は、現地で朝を迎える2日目に回す。
午前 — 買い方だけで往復400円変わる
起点はバスタ新宿です。河口湖駅への高速バスは所要およそ100分。運賃は窓口購入2,200円に対してWEB購入2,000円で、公式の運賃表が窓口とWEBの2段書きになっています。同じ便でも買い方だけで片道200円、2人の往復なら800円変わる。座席指定の予約制なので、行きだけでなく帰りの便も先に押さえておくと、2日目が終バスの心配なしに固まります。
深夜便は別建てで、新宿からはWEB3,000円・窓口3,350円。通常便の1.5倍ですが、金曜の仕事後に移動して現地で朝を迎える使い方ができます。小人運賃は半額(10円未満は10円単位に切り上げ)という規定も運賃表に明記されています。
河口湖駅に着いたら、まずバスきっぷ売り場で「河口湖周遊パス」を買います。ロープウェイ往復と遊覧船、周遊バス2日間乗り放題が付いて大人3,300円。バラで買うとロープウェイ往復1,000円+遊覧船1,000円+周遊バス2日券2,000円で4,000円なので、この一手で700円下がります。
周遊パスの2日券部分は「利用開始日とその翌日の2日間」が有効期間なので、初日の昼から使い始めても2日目の終バスまで丸ごと使えます。フリークーポン単体なら車内でも買えますが、車内で買えるのは1日券だけです。到着してすぐ窓口に寄るのが結局いちばん確実になります。
周遊バスは3路線あり、どこで降りると何に届くかは公式の路線図に停留所番号つきで出ています。番号は車内アナウンスと照合できるので、降りる番号を先に覚えておくと乗り過ごしません。
9:00始発・15分間隔9 遊覧船・ロープウェイ入口/14 河口湖美術館/15 音楽と森の美術館/16 猿まわし劇場・木の花美術館/17 久保田一竹美術館/20 河口湖自然生活館河口湖の東岸から北岸。9番から徒歩3〜4分でロープウェイと遊覧船、17番は徒歩6分、20番が大石公園で下車すぐ
9:10始発・30分間隔24 八木崎公園/27 冨士御室浅間神社/45 西湖コウモリ穴/48 西湖いやしの里根場/49 西湖野鳥の森公園西湖方面。27番は徒歩約3分、48番は徒歩3分。ハーブフェスティバルの会場は24番
9:35始発・1日5本77 道の駅なるさわ/80 鳴沢氷穴/51 富岳風穴/98 本栖湖観光案内所洞窟と精進湖・本栖湖。98番から本栖湖遊覧船まで徒歩約9分、浩庵荘の展望までは徒歩約60分
最後の行に注目してください。旧千円札の富士山で知られる浩庵荘の展望は、最寄りバス停から徒歩約60分と公式に案内されています。バスで本栖湖に行けることと、あの構図の場所まで行けることは別です。どの湖からどう見えるかの違いは富士山をどこから見るかで整理しました。
午後 — ロープウェイと遊覧船は同じバス停で終わる
レッドラインで河口湖駅から11分、「遊覧船・ロープウェイ入口」で降ります。ここから徒歩3〜4分でロープウェイと遊覧船の両方に届く。2つを同じ枠で消化できるのが河口湖の効率の良さで、周遊パスがこの3点の組み合わせで売られているのも動線が理由です。
見どころ: 湖畔から標高1,075mの展望台まで約3分。河口湖と富士山を同じ画角に収められます。単体の料金は往復大人1,000円・小人500円、片道は600円/300円。営業は8:30〜17:00(下り最終17:20)で、7月20日〜8月31日の夏季だけ18:00まで延びます(下り最終18:20)。
実用tip: 午後は富士山側が逆光になっていくので、写真を優先するならロープウェイを先に上がるほうが分がいい。遊覧船との順序はどちらでも成立しますが、逆光の進み方だけは戻せません。
- 料金
- 往復 大人1,000円/小人500円(周遊パスに含まれる)
- 営業
- 8:30〜17:00(夏季は18:00)
- 標高
- 山頂駅 1,075m
- バス停
- レッドライン「遊覧船・ロープウェイ入口」徒歩3〜4分
遊覧船「天晴」は戦国の安宅船を思わせる意匠の船で、湖上からは逆さ富士側の視界が開けます。ロープウェイと合わせて2時間弱を見ておけば、昼食もこの周辺で取れます。
ロープウェイの営業時間だけは季節で動く点に注意してください。通常期は17:00まで(下り最終17:20)で、夏季の7月20日から8月31日だけ18:00まで(下り最終18:20)。9月に入ると1時間早く閉まるので、大石公園の夕景を優先して16時台まで粘る組み方をすると、ロープウェイのほうが間に合わなくなります。午後の順序を迷ったら、閉まる時刻のあるほうを先に片付けるのが安全です。
14時すぎにレッドラインへ戻ります。15分間隔なので時刻表を見る必要はなく、来たものに乗ればいい。駅から27分の終点側、「河口湖自然生活館」で降りると大石公園です。

見どころ: 湖越しに富士山を正面から見る定番の構図がここです。入場無料。6月下旬から7月にかけては八木崎公園とあわせてハーブフェスティバルが開かれ、ラベンダーと富士山の組み合わせになります。
実用tip: 河口湖自然生活館では手作りジャムを売っているので、土産をここで済ませると帰りの駅での時間が浮きます。戻りのレッドラインも15分間隔なので、日没の色が変わるまで粘って構いません。
- 料金
- 入場無料
- バス停
- レッドライン20番「河口湖自然生活館」下車すぐ
- 駅から
- 27分
- 見ごろ
- 6月下旬〜7月はラベンダー
夜 — 宿はバス停の名前で選ぶ
車なしの旅程では、宿の立地評価が「駅から近いか」ではなく「周遊バスのバス停から近いか」に置き換わります。レッドラインの時刻表には8番「船津浜温泉街」、11番「浅川温泉街」、12番「風のテラスKUKUNA前」、13番「うぶや前」と、温泉街と湖畔ホテルの前に停まるバス停が並んでいる。東岸から北岸の湖畔沿いに宿を取れば、チェックイン前後の移動も2日券の圏内で完結します。
翌朝の逆算だけは先に済ませておいてください。2日目の始発はブルーラインの9:35で、これを逃すと次は10:35。10:35でも氷穴と風穴の両方は回れますが、駅に戻るのが13:45になって昼食が遅れます。宿から河口湖駅まで周遊バスで何分かかるかを、チェックインの時点で調べておく。レッドラインの朝の始発は9:00なので、宿の最寄りバス停が駅から20分の位置にあると、9:35のブルーラインには間に合いません。この場合は前夜のうちに駅前へ移るか、10:35発で組み直すことになります。
DAY 21日5本のブルーラインを、時刻を決め打ちして乗り継ぐ
動線の意図: ブルーラインは9:35・10:35・11:35・13:35・15:35の1日5本で、12時台と14時台に便がない。13:35を逃すと次は15:35になる。だからこの日は時刻を先に固定し、見学時間を乗り継ぎ枠に合わせる。
午前 — 始発に乗ると、1分の待ちもなく2つ回れる
9:35の始発で河口湖駅を出ると、10:03に鳴沢氷穴。見学して11:03の下り便に乗ると11:14に富岳風穴。そこから12:04の上り便で12:45に河口湖駅へ戻ります。氷穴での見学の約1時間が、そのまま次の便までの待ち時間と重なる。時刻表の上で1分の無駄もなく噛み合う組み合わせです。
2つとも回るなら10:35発までです。11:35発は下り便が13時台にないせいで氷穴に2時間置き去りになり、15:35発では2つ目へ移動する便そのものがありません。「1日5本」という数字の実際の意味は、遅い便を選ぶほど組み合わせが目減りしていくことにあります。

見どころ: 一年中氷におおわれた溶岩洞窟で、洞内の平均気温は3度。環状の構造なので6〜7分で一周できます。入洞料は大人350円、小学生以下200円。8月1日〜10月15日の営業は9:00〜17:30で、季節により変わります。
実用tip: 洞内の階段は急で、天井の低い区間をかがんで進みます。公式サイトには子どもの入洞制限の案内も出ているので、小さい子ども連れなら平坦な富岳風穴だけに絞る判断が現実的です。足元は濡れて滑るのでスニーカー必須、サンダルで入れる場所ではありません。
- 入洞料
- 大人350円/小学生以下200円
- 洞内
- 平均3度・環状・所要6〜7分
- 営業
- 8/1〜10/15は9:00〜17:30(季節で変動)
- バス停
- ブルーライン80番「鳴沢氷穴」下車すぐ
午後 — 風穴は平坦、氷穴は急。絵と歩きやすさが逆
見どころ: 総延長201mのなだらかな横穴型で、昔は天然の冷蔵庫として使われていました。洞内の平均気温は氷穴と同じ3度。公式の案内にも「お子さんやご年配の方でも歩きやすい」とあり、所要15分の見学コースです。入洞料は大人350円、小学生以下200円で、氷穴と同額。
実用tip: 値段が同じなので、1つに絞るなら基準は絵か歩きやすさになります。氷柱の非日常は氷穴、膝に不安があるなら風穴。両方入るこの順序(氷穴→風穴)は、体力を使うほうを先に済ませる並びでもあります。15名以上の団体なら大人250円・小人100円に下がります。
- 入洞料
- 大人350円/小学生以下200円(15名以上は250円/100円)
- 洞内
- 平均3度・総延長201m・所要15分
- 営業
- 8/1〜10/15は9:00〜17:30(季節で変動)
- バス停
- ブルーライン51番「富岳風穴」下車すぐ
洞窟には装備の注意があります。どちらも夏の日中との温度差が20度近くになるので、真夏でも上着を1枚リュックに入れてください。日帰り圏で同じように屋外と屋内を組み合わせるなら東京発の日帰り絶景にも似た構造の行程があります。1日目のロープウェイと公園歩きも含めて、この2日間は全体に「歩ける靴」で成立しています。
12:45に河口湖駅へ戻れば、駅周辺で昼食を取ってから午後の高速バスに乗れます。余裕があれば駅前の富士山ビューをもうひと巡りする時間も残ります。
洞窟の見学時間そのものは短いことも押さえておいてください。鳴沢氷穴は環状の構造で6〜7分、富岳風穴は所要15分の見学コースです。それでも各停留所で40分から1時間を見ているのは、次のバスまでの間隔がそうなっているからで、洞窟の中身が1時間あるわけではありません。周辺の売店と休憩所で時間を使う前提になります。待ち時間を短くしたいなら、氷穴か風穴のどちらか1つにして、余った1時間を河口湖駅周辺に戻すほうが密度は上がります。
旅程の変更案
雨の日の組み替え
この行程の見どころは屋外に寄っています。大石公園も遊覧船も湖の展望も、晴れの日の設計です。ただし雨で全部が沈む場所でもありません。レッドライン沿線には屋内の見どころが数珠つなぎに並んでいて、14番の河口湖美術館、15番のオルゴールと庭園の音楽と森の美術館、16番の全天候型の猿まわし劇場と木の花美術館、17番から徒歩6分の久保田一竹美術館、6番で降りれば山梨宝石博物館。
雨の日の骨格は、天候の影響を受けない洞窟2つを軸に、レッドラインの美術館を2〜3館。15分間隔という本数は、雨宿りしながら「来たバスに乗る」使い方を許してくれるので、雨の日ほどこの路線の便数が効きます。各館の入館料は周遊パスに含まれないので、別建てで足してください。
高速バスが1時間以上遅れたら
中央道の渋滞で到着が遅れても、1日目はレッドラインだけなので崩れません。大石公園を落としてロープウェイと遊覧船だけにすれば、16時着でも成立します。危ないのは1日目にブルーラインを入れた場合で、到着が少しでもずれると1日5本の歯車が狂い、初日から2時間待ちが発生します。本数の少ない路線は現地で朝を迎えた日に回す。この行程が2日目にブルーラインを置いているのは、その安全余裕のためです。
2日目に遅れた場合は、上の5本の表で組み直します。10:35発までなら2つとも回れる。それ以降になったら、氷穴か風穴のどちらか1つに切り替えて、浮いた時間を駅周辺に使うほうが破綻しません。
疲れた時の妥協案 — 洞窟を里山に替える
洞窟の階段がきついなら、2日目をグリーンラインに振り替える手があります。9:10の始発で河口湖駅を出て、9:44に西湖コウモリ穴、9:50に西湖いやしの里根場。合掌造りの集落と体験工房を80分ほど見て、11:10の便で戻れば11:45に駅へ着きます。帰りの所要は行きより短く35分です。
グリーンラインは30分間隔なので、帰りを30分単位で拾えます。滞在時間を自分で決められるのがブルーライン行程との最大の違いです。迷うなら、雨がちの日は洞窟(天候に関係しない)、晴れて空気が澄んだ日は里山(茅葺き越しの富士山)という分け方が実利的。いやしの里根場には入場料が別にかかるので、周遊パスの3,300円とは別建てになります。
途中の45番「西湖コウモリ穴」も溶岩洞窟で、総延長350mは鳴沢氷穴より長い。ただし同じ日に洞窟と里山を両方詰めると、30分間隔のグリーンラインでも滞在が細切れになります。コウモリ穴で降りるなら、いやしの里根場のほうを次の機会に回すほうが1か所あたりの時間が残ります。
もう1つ、体力ではなく予算を削りたい場合の手も書いておきます。2日目に周遊バスへ一度も乗らないと決めるなら、周遊パス3,300円ではなく「ロープウェイ&クルーズセット」1,700円で足ります。差は1人1,600円。そのかわり洞窟にも西湖にも行けず、2日目は駅周辺と湖畔の散策だけになります。1泊2日でその形を選ぶ理由は限られますが、天候が読めない日に現地で判断を変える余地としては残しておく価値があります。
本栖湖と精進湖を外した理由
ブルーラインは氷穴・風穴の先で精進湖を経て本栖湖まで行きます。それでもこの2日間には入れていません。本数の制約がここでいちばん効くからです。
9:35発に乗ると本栖湖観光案内所に10:35着。ところが帰りの便は10:45発の次が11:45発です。10分で折り返すか70分滞在するかの二択で、70分を選ぶと氷穴・風穴に使う時間がなくなります。しかも旧千円札の富士山で知られる浩庵荘の展望は、最寄りの98番「本栖湖観光案内所」から徒歩約60分と公式に案内されている。バスで本栖湖に行けることと、あの構図の場所まで行けることは別です。
精進湖も同じ理屈です。9:35発なら「精進湖入口」に10:28着ですが、下車すると次の便まで最低1時間、時間帯によっては2時間空きます。この路線では「もう1か所」の追加が、常にどこか1か所の削除と引き換えになる。本栖湖と精進湖を両方やりたければ、2泊目を足すのが現実的です。
2泊にするなら、深夜便を使う形がいちばん座りがいい。金曜の夜にWEB3,000円の深夜便で入れば、土曜の朝から丸2日使えます。通常便との差は1人1,000円で、そのかわり宿代が1泊増える。増えた1泊で本栖湖の70分滞在と洞窟2つが同じ週末に収まるので、「本栖湖のためだけに2泊目を足す」という判断が成立するかどうかは、宿代が1,000円の差に見合うかで決まります。
もう1つ外したのが、山中湖と忍野八海の方面です。こちらは「ふじっ湖号」という別系統で、周遊バスのフリークーポンとは別のきっぷになります。河口湖の周遊パスでは乗れないので、同じ2日間に入れると交通費の前提が変わる。山中湖まで含めるなら2泊3日で組み直すほうが、きっぷの種類を増やさずに済みます。
宿泊エリアの選び方
周遊バスのバス停沿いに取るか、送迎付きの宿に振るか。この2択が車なし旅程の宿選びです。予約サイトで絞り込むとき、停留所名で地図を照合しておくと外しません。
湖の南岸・西岸の一部や、ホテルの送迎を前提にした立地の宿は周遊バスの経路から外れます。送迎の有無と時間帯を予約前に宿へ確かめるか、素直にバス停沿いから選ぶか。車なしの1泊目としては後者を勧めます。
宿泊費をこの記事の総額に入れていないのは、時期と宿のランクで一桁変わるからです。交通と入場料は公表定価が固定なので確定額で書けますが、宿代はどこにいくらで泊まるかという選択になります。楽天トラベルの「5と0のつく日」のようにクーポンが出る日を狙えば、同じ宿を数百円から数千円安く押さえられることがあります。起点は5・10・15・20・25・30日で、そこから48時間が有効です。宿泊とレンタカー、高速バスで割引率も条件も分かれるので、狙う回を決める前に楽天トラベルのクーポンは何日に出る?5と0のつく日から48時間の一覧で確かめてください。
この旅行でかかる費用
大人2人・新宿発着・1泊2日で、宿泊費と食費を除いた実費です。回るのはロープウェイ、遊覧船、大石公園、鳴沢氷穴、富岳風穴の5か所。すべて公表の定価なので、この表の金額は選択によって動きません。
上表の料金はすべて 確認日 2026-09-20 時点の公表額(富士急バス・富士山パノラマロープウェイ・鳴沢氷穴・富岳風穴の各公式)。宿泊費と食費、周遊バス以外の路線バス、美術館の入館料は含んでいない。
買い方だけで最大1,100円ずれます。高速バスを窓口で買うと1人往復400円、周遊パスをバラで買うと1人700円。2人なら合計2,200円の差になる。どちらもWEBと窓口の一手間だけなので、ここは落としたくない差です。
家族で行く場合も計算しておきます。高速バスの小人運賃は半額でWEB片道1,000円、周遊パスの小人は1,650円、氷穴と風穴の小学生以下はそれぞれ200円。周遊バスのフリークーポン単体も小人は1日券750円・2日券1,000円で、いずれも大人の半額です。小人1人あたりの合計は4,050円になります。大人2人と小学生1人なら宿泊費を除いて20,050円。子どもの分がきれいに半額近くに落ちるのは、高速バス・周遊パス・洞窟のすべてに小人設定があるからで、人数に関係なく定額のガソリン代・駐車場代とは逆の性質です。人数が大人だけなら車、子ども連れならバスに分がある構造になっています。
時間の収支も見ておきます。現地のバス乗車時間は、1日目のレッドラインが合計約50分(駅→ロープウェイ入口11分、ロープウェイ入口→大石公園16分、大石公園→温泉街の戻り約20分)、2日目のブルーラインが合計約80分(駅→氷穴28分、氷穴→風穴11分、風穴→駅41分)。高速バスを除いて2日で2時間強です。現地で使える時間はおよそ8時間半なので、移動が4分の1、観光が4分の3という配分になります。周遊バスは湖岸沿いを走るので、乗車時間そのものが車窓の富士山つきです。
総額を動かす選択肢も3つ挙げておきます。洞窟を1つに絞ると1人350円減。深夜便(WEB3,000円)で金曜の夜に入って2泊にすると1人1,000円増えるかわりに、土曜の朝から丸2日使えて本栖湖まで入ります。初日を朝スタートにするのは料金が同じで、レッドラインの美術館を1〜2館足せる。ただし周遊バスが動き出すのはレッド9:00・グリーン9:10・ブルー9:35なので、9時半着を狙うのが無駄のない上限です。
この行程が向かないのは3つの場合です。富士山に登る目的の人には使えません。登山バスは別系統で、通行料や予約の規制も別に決まっています。登山が目的なら富士山の登山規制と入山料のほうを読んでください。次に、荷物の多い家族旅行や3世代旅行。周遊バスは観光路線とはいえ路線バスなので、ベビーカーや大きなスーツケースを抱えての乗り継ぎは負担になります。最後に、行き先を「バス停から徒歩数分の場所」に絞れない人。湖の南岸・西岸の一部は車で回る前提の設計になっていて、バスだけでは届きません。
この費用表に入れていないものも挙げておきます。西湖いやしの里根場と各美術館の入場料、忍野八海・山中湖方面(ふじっ湖号という別系統のフリークーポンになります)、そして鉄道ルート(新宿から中央線特急で大月、富士急行線に乗り換えて河口湖)。周遊バスでの交通系ICカードの利用可否も条件に入れていないので、フリークーポンは窓口で現金で買う前提で組んであります。周遊バスの時刻は季節ダイヤで変わり、とくにブルーラインの5本という本数は増減しうるので、乗る直前に公式時刻表で引き直してください。同じ方法で組んだ行程としては日光日帰りの総額内訳が近い規模感で、1泊2日でもう少し遠くまで足を伸ばすなら金沢1泊2日のように新幹線圏の選択肢もあります。
出典: 富士急バス 河口湖・西湖・本栖湖周遊バス/富士山パノラマロープウェイ 料金・営業案内/鳴沢氷穴・富岳風穴 公式/写真: Wikimedia Commons / 確認日 2026-09-20








