10万マイルで地球を1周するためのロードマップ!還元率を徹底分析
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ANAのスター アライアンス世界一周特典航空券は、2025年6月23日をもって新規発券が終わりました。全旅程の距離が22,001〜25,000マイルの帯なら、エコノミーはちょうど100,000マイル。地球を一周する距離をその枠で買えたのが、いまは提携航空会社特典航空券の片道と往復を積み上げる形に置き換わっています。片道は2025年6月24日の予約分から使えるようになり、下限は7,500マイルです。
まず確認: 自分の口座でルートが引けるか
- 残高が片道7,500マイル・往復15,000マイルの下限を超えている
- 使うマイルの有効期限(積算した月から36か月後の月末)が、旅行開始日より後にある
- 乗りたい航空会社が、スター アライアンス加盟社か提携航空会社の一覧に載っている
- 日本国内線の乗り継ぎを挟むなら、その区間がANA運航便である
- 家族のマイルを足すなら、ANAカードファミリーマイルかファミリーアカウント(AFA)に参加済み
詰まりやすいのは3番目です。提携の名簿は年単位で動きます。アシアナ航空(OZ)は2026年12月16日の搭乗分で提携が終わり、入れ替わりにITAエアウェイズ(AZ)が2026年4月1日から、ルフトハンザ シティ航空(VL)が2025年11月12日から対象に入りました。ルートを引いてから「その会社は対象外だった」と気づくと、日程ごと組み直しになります。
4番目も新しい制約です。2026年5月19日の搭乗分から、日本国内線への乗り継ぎに使えるのはANA運航便だけになりました。AIRDO・IBEXエアラインズ・ソラシドエア・スターフライヤーなどが運航するコードシェア便は、特典の旅程に組み込めません。地方発で1区間目を国内線に頼る組み方は、ここで成立しなくなる場合があります。
ルートを引いてから発券するまでの5工程
旧制度の世界一周は予約が電話だけで、ANAのウェブサイトからも空港からも申し込めませんでした。片道を積む形に変わって、その受付の窓口ごと消えたことになります。手間は増えましたが、都市の順番を自分で決められるぶん、行きたい場所が3つ以上ある人には自由度が上がりました。
消えた「一周」と、いま積み上げる往復の必要マイル
10万マイルという数字の意味は、この表の2行目にあります。地球の一周はおよそ24,900マイル。22,001〜25,000マイルの帯は、まさに最短に近い一周がそのまま収まる区分でした。つまり10万マイルは「世界一周のちょうど入場料」で、そこを1マイルでも越えると120,000マイルの帯に上がる。10万という区切りが語られてきたのは、キリのいい数字だからではなく、チャートの段差がそこにあったからです。
同じ3大陸を現行の表で置き換えてみます。東京と欧州を往復して62,000マイル、東京と北米を往復して55,000マイル。合計117,000マイルで、旧制度の100,000マイルより17,000マイル多い。しかも日本へ2回戻るので、一筆書きの移動距離は稼げません。太平洋と大西洋を1回ずつ越える形をマイルだけで作るなら、いまは片道を3枚以上つなぐことになります。
ビジネスクラスの段差はもっと露骨です。旧制度なら同じ距離帯が145,000マイル。いまANA便で東京から欧州をビジネスで往復すると、ハイシーズンは180,000マイル要ります。片道の往復1本で、かつて世界を一周できた量を超える。私は、ビジネスで世界を回る計画を温めていた人にとって、2025年6月の改定は必要マイルの引き上げより先に「一周という商品が消えた」ことのほうが痛かったと見ています。マイル以外の原資で同じ区間を買ったときの比較はマイルとJRE POINTの往復コスト比較にあります。
引っかかりやすいポイント
片道に切り替えると、途中降機が使えなくなる
片道旅程では途中降機ができません。乗り換えは日本国内で1回、海外で2回の計3回まで。滞在が24時間を超えた時点で乗り換えではなく途中降機とみなされるので、「乗り継ぎのついでに1泊」は片道では組めない構造です。往復旅程なら目的地以外に1回だけ途中降機が入り、東京からバンコクを経由してシンガポールへ向かう旅程なら、往路か復路のどちらかでバンコクに滞在できます。
都市を4つ回りたい旅程を片道4枚で組むと、この制限自体は回避できます。代わりに必要マイルが4区間ぶん積み上がる。「途中降機を使って安く回る」という旧来の設計思想は、片道解禁と引き換えに効かなくなりました。
国際線の往復2区間に1本足すと Zone 1-B に落ちる
ゾーン区分は地理ではなく旅程の形で決まります。国際線の往復2区間だけ、あるいはそれに日本国内の乗り継ぎを足しただけなら Zone 1-A。ここに1区間でも別の国際線が入ると Zone 1-B に移ります。ANA公式が挙げている例は「東京⇒パリ⇒フランクフルト⇒パリ⇒東京」で、パリとフランクフルトの往復が加わるために旅程全体が Zone 1-B 扱いです。
差は欧州エコノミーで55,000マイルと62,000マイルの7,000マイル。ビジネスだと115,000マイルと121,000マイル。欧州内の移動1本を特典に含めるか、現地で別途買うかで、この7,000マイルが動きます。復路に「プーケット⇒バンコク」のような片道を足しただけでも、旅程全体が Zone 1-B になります。
地上移動を挟むと距離の条件で弾かれる
飛行機以外で移動する区間(国際サーフェス)は旅程に入れられますが、その距離が旅行の始点からサーフェス開始地点までの合計飛行距離を超えると、その旅程は組めません。ANA公式の不可例は、東京から北京まで1,313マイル飛んだあと、北京からマニラの1,788マイルを地上移動に置く形。1,788が1,313を上回るため成立しません。
長距離を先に飛んでから短い地上移動を挟むぶんには通ります。順番の問題です。
マイルが足りないまま期限が来る場合
不足分を現金やANA SKY コインで補う道はありません。打てる手は3つに絞られます。家族のマイルを合算する、シーズンをずらす、行き先を短距離に替える。
合算はANAカードファミリーマイルかファミリーアカウント(AFA)に参加している家族のあいだだけ。シーズンをずらす効きは大きく、ANA便の欧州エコノミーはローシーズン45,000マイル、レギュラー55,000マイル、ハイシーズン78,000マイルです。2026年の日本・北米・欧州発着でローシーズンに当たるのは1月6日〜2月28日と4月1日〜4月28日。この2つの窓に旅行を寄せられるなら、同じ席との差は33,000マイル。
期限のほうが先に来る場合は、貯め続けるより短距離で使い切るほうが残ります。提携特典の日本と韓国・ロシア1の往復はエコノミー15,000マイル。有効期限は積算した月から36か月後の月末で、古いマイルから自動的に引かれるので、少額でも1回発券すると期限の近いぶんから消えていきます。国内で7,000マイル前後を使い切る形はJALどこかにマイルの損益分岐で数字を並べてあります。
貯める側の設計は別の話です。年間の決済額をどこに集めるかで積み上がる速さが変わるので、カード選びの整理は旅行系クレジットカードの比較にまとめてあります。飛ぶ日程そのものを作れるかどうかは5日の有給休暇の使い方のほうが効きます。
よく届く問い: 発券済みの券、片道の下限、貯め直しの順番
2025年6月23日までに発券した世界一周特典は、まだ使えますか
使えます。ANAは、2025年6月23日までに発券されたスター アライアンス世界一周特典航空券について、航空券の有効期限まで変更を含めて従来どおり利用できると案内しています。終了したのは新規発券だけです。
片道特典はいくつのマイルから使えますか
提携航空会社特典航空券は片道7,500マイル、往復15,000マイルからです。片道が使えるのは2025年6月24日以降の予約・発券分で、それより前の予約分には片道の設定がありません。必要マイルはゾーンと搭乗クラスで決まり、シーズンによる変動はありません。
いまから貯め直すなら、どの区間を先に決めますか
いちばん長い区間からです。必要マイルの段差が大きいのは長距離で、日本と中南米の往復はエコノミーでも115,000マイル、日本と北米は55,000マイル。短距離の区間はあとから足しても総額がほとんど動きません。有効期限は積算した月から36か月後の月末なので、長距離1本ぶんが貯まる時期を先に見積もり、そこから逆算して旅行の年を決めるほうが破綻しません。
- ANA スター アライアンス世界一周(発券終了の告知・必要マイル・旅程条件)↗確認日 2026-09-14
- ANA 提携航空会社特典航空券 ご利用条件(対象社・片道の下限・途中降機)↗確認日 2026-09-14
- ANA 提携航空会社特典航空券 ゾーン・必要マイルチャート↗確認日 2026-09-14
- ANA国際線特典航空券 シーズン・必要マイルチャート(2025年6月24日改定)↗確認日 2026-09-14
出典: 上の原典ブロック / 確認日 2026-09-14 / 写真: S5A-0043・CC BY 4.0(Wikimedia Commons)








