航空券は予約の曜日より出発の曜日で安くなる|早割の締切はどこに残ったか
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航空券は、予約する曜日を選んでも平均4%しか変わりません。動かして差が出るのは出発する曜日のほうで、国内線なら平均28%。そして「75日前から段階的に安い」という早割の階段は2026年5月の運賃改定で畳まれ、いま日数の締切を持つのはJAL・ソラシドエア・スターフライヤーの3社だけです。
締切を無くした会社は、代わりに便ごとの残席で運賃額を動かしています。JALは国内線の運賃ページに「便ごとの予測残席数に応じて、同じ運賃であっても予約するタイミングや人数により運賃額が変動します」と書いていますし、スカイマークの「いま得」も「便ごとの空席予測数に応じて、運賃額が変動する割引運賃」という説明です。安さの根拠が、カレンダー上の日付から座席の売れ具合へ移りました。
日程を動かせる人にだけ差が出る
- 出発日を前後に1〜2日ずらせる
- 予約したあとに日程を変えない(締切のある運賃はどれも予約変更ができない)
- 搭乗まで28日以上ある
- 乗る会社をまだ決めていない(締切は会社ごとに違う)
- 年末年始・お盆をまたがない
5つとも当てはまるなら、以下の数字はそのまま使えます。外れる項目がある人は、下の一覧で自分が乗る会社の行だけを見てください。とくに2つ目が重たくて、28日前の締切を持つ運賃はJALのスペシャルセイバーもソラシドエアのアーリーソラバリューもスターフライヤーのそら旅も、そろって予約変更ができません。日程が固まりきらないうちに締切だけを追いかけると、安く買った分を変更のやり直しで失います。
5つ目を入れたのは、曜日の話が年末年始には通用しないからです。マカオ航空の成田発マカオ行きは、12月26日と27日の出発が片道80,000円でした。同じ路線の中央値は35,800円ですから、曜日をどう選んでも届きません。
出発日が決まってから予約を入れるまで

STEP 4を入れたのは、値下がりを待つ行動にほとんど根拠が無いからです。エクスペディアの数字では、国内線は出発の46〜60日前に予約したときが最も安く、180日以上前の予約と比べて平均で約4,100円の差でした。国際線は31〜45日前で、こちらは平均で約32,800円。国際線の差額が国内線の8倍近くあるのは、そもそもの運賃額が違うからです。いずれにせよ「半年前に押さえた」は最も高い側に入ります。
日数の締切が残っているのは28日前だけ
この表がいまの形になったのは、つい先日のことです。ANAは2026年5月19日搭乗分から国内線運賃をフレックス・スタンダード・シンプルの3種に作り替えました。ソラシドエアも同じ5月19日出発分を境に、それまでのバーゲン75・バーゲン60・バーゲン35・バーゲン28・バーゲン14と特売り7・特売り3・特売り1という8段を、アーリーソラバリューとソラバリューの2つへ畳んでいます。上から順に段を降りていく買い方は、この日に終わりました。
運賃表とは別に、ソラシドエアは期間限定のセールも出します。販売期間を2026年9月25日〜30日としたソラシドエアの「ソラシドスペシャル」では、那覇発の石垣行きと福岡行きが片道5,390円からの設定です。
年齢で条件が変わる運賃だけは、いまも日数の締切を持っています。スカイマークのBonvoYoung(U25割)は満12歳以上25歳以下が対象で、搭乗の45日前まで。同じ会社の一般向け運賃には締切が無いのに、若者向けだけ45日前というねじれ方です。学生の帰省のように日程が早く固まる旅なら、ここが最も深い割引になります。
平均の数字は自分の路線では出ない
成田発は7曜日とも同じ額だった
マカオ航空の価格カレンダーで、成田発マカオ行きの出発日ごとの片道運賃を曜日でまとめると、月曜から日曜まで中央値が全部35,800円で並びました。関西発は少し散って、月曜と木曜が25,400円、火曜が27,650円、金曜が29,900円、水曜と土曜と日曜が34,500円。最も安いのは月曜と木曜で、エクスペディアが挙げた火曜は7曜日のうち3番目です。
成田発156日分・関西発161日分(2026年9月22日〜2027年3月20日の出発日・片道の表示額・2026年9月21日時点)
数百万件を平均した値と、1社2路線の実際の並びが違うのは当たり前です。ただ、読者が予約するのはいつも1路線です。私は曜日の順位を覚えるより、自分が乗る路線のカレンダーを開いて2週間ぶんを見比べるほうが早いと見ています。
予約の曜日で動くのは4%で、待つあいだに在庫が減る
エクスペディアの公表値では、最も安く予約できる曜日は国際線が金曜、国内線が木曜です。ただし最も高い日曜の予約と比べた差は、どちらも平均4%しかありません。3万円の航空券で1,200円ほどです。
この4%を取るために木曜まで待つと、残席で動く運賃では逆に上がります。水曜に見つけた席を木曜に取り直す理由は、同じ額が残っている保証が無い以上は成り立ちません。曜日を待つ価値があるのは、運賃が固定されていた時代の話です。
国際線は出国1回につき3,000円が別に乗る
国際観光旅客税は、2026年7月1日以降の出国から日本からの出国1回につき3,000円になりました。引き上げ前は1,000円です。観光庁のリーフレットには、2026年6月30日までに発券された一定の航空券で出国する場合には引き上げ前の1,000円が適用される経過措置がある、と書かれています。
この税は原則として航空会社がチケット代金に上乗せして徴収します。片道の運賃表示だけを見て比べていると、往復で6,000円ぶん見落とすことになります。2歳未満の乳幼児等は非課税なので、家族の人数で一律に掛けると総額が合いません。運賃以外にかかるものをまとめて減らしたいなら、効果の大きい順に並べた節約術のほうが手数が多いはずです。
28日前を過ぎたらどうなるか
締切を過ぎても、席が無くなるわけではありません。JALならセイバー、ソラシドエアならソラバリュー、スターフライヤーならSTARが前日まで残ります。ANAのスタンダードとシンプル、AIRDOのDOバリューも前日までです。スカイマークだけは、いま得が3日前で止まり、そこからはたす得が前日まで受けます。つまり「もう遅い」という状態は、実際には前日の夜まで来ません。
むしろ直前にだけ現れる安値があります。マカオ航空の同じカレンダーで、片道3,000円という期間中の最安値が出ていたのは9月23日から10月2日の出発でした。取得した日の翌日から10日ぶんです。2か月先より10日後のほうが安い区間が実在するわけで、これは早く買うほど安いという前提とまっすぐぶつかります。
ただし直前の安値は路線と時期に強く寄ります。狙って当てにいくものではなく、日程が動かせる人が結果として拾うものです。不定期に出る運賃を待つなら、過去の開催時期から次を読むほうが確実で、たとえばジェットスターのセールの開催実績は年に何回どの時期に来ているかを並べてあります。マイルで取る選択肢と並べたいならどこかにマイルの損益分岐に往復7,000マイルぶんの計算があります。
行き先が決まっていない段階なら、航空券を先に決めてから行程を組んでもかまいません。片道の安い曜日に合わせて日程を作ると、現地の回り方まで変わります。その組み方は富士五湖をバスだけで回る行程に書きました。
よく届く問い: 直前は安いのか、変更はできるのか、子どもの分はどうか
直前に買ったほうが安いのですか
路線と時期によります。エクスペディアの平均では国内線が出発の46〜60日前、国際線が31〜45日前で最も安く、直前は上がる側です。一方でマカオ航空のカレンダーのように、10日以内の出発だけ片道3,000円が並ぶ区間もあります。平均の話と目の前の1路線の話は別ものとして扱ってください。
28日前の運賃で取ったあと、日程を変えられますか
変えられません。JALのスペシャルセイバー、ソラシドエアのアーリーソラバリュー、スターフライヤーのそら旅は、いずれも予約変更ができない条件です。日程が動く可能性があるなら、前日まで買える側の運賃を選んだほうが結果的に安くつきます。
子どもの分も同じ考え方でいいですか
国内線の割引運賃は小児用の設定が別にあり、締切の考え方も運賃ごとに違います。国際線の国際観光旅客税については、2歳未満の乳幼児等が非課税です。人数分を一律に掛けると総額が合わなくなるので、予約画面の内訳で確かめてください。
- ANA 国内線 運賃一覧↗確認日 2026-09-21
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- JAL 国内線の運賃↗確認日 2026-09-21
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- スターフライヤー 航空券の運賃(国内線)↗確認日 2026-09-21
- エクスペディア 2026年の旅行節約術↗確認日 2026-09-21
- 観光庁 国際観光旅客税の税率引き上げ(PDF)↗確認日 2026-09-21
出典: 上の原典ブロック / 写真:MaedaAkihiko、Kentagon(いずれも CC BY-SA 4.0・Wikimedia Commons) / 確認日 2026-09-21








